DO-MANNAKA de Alternative

走るポップ・リスナー、その魂のゆくゑ

吉祥寺independence day

吉祥寺のライブハウス4箇所(Planet K、Warp、Shuffle、Silver Elephant)で開催されたサーキットイベント『吉祥寺independence day』に行ってきました。


最近こういうサーキットイベント多いですね。下北沢の『下北沢インディーファンクラブ』や、大阪ミナミの『MINAMI WHEEL』、名古屋栄の『SAKAE SPRING』などが成功しているからでしょうか、ライブハウスが固まって存在している都市ではほとんど毎年行われるようになりました。私の地元長野でも、今年『NAGANO ROCK FES』という名前そのまんまのイベントが開催され、SCOOBIE DOやPILLS EMPIRE等々が出演してくれたそうです。
普段、一般からは「ちょっと危ない場所」「近寄りがたい場所」と思われがちなライブハウスがサーキットイベントを通じて街に溶けこんでいく様子は、傍目から見てもいい雰囲気を感じます。今回の吉祥寺independence dayも、パンフレットに吉祥寺の飲食店等のクーポンが付いていたりして、街に馴染んでいこうという意欲が感じられました。


肝心のアクトですが、どのアーティストも台風の影響で明らかに集客に苦労していました。アニメ「ちはやふる」の主題歌を担当した99RadioServiceでさえ、キャパ200人の会場に20人程度しかお客さんいませんでしたから。今日の環境は、やるほうにも観るほうにもかなり酷だったように思います。
そんな厳しい環境下でも、自分たちの出す音に徹底的に集中していたアクトが今回はとりわけ印象に残りました。名前を挙げるなら、シルバーエレファントの中盤を務めた「未完成VS新世界」と、イベント全体のトリだった「オワリカラ」。彼らのライブは、周囲の環境がどうであろうと関係ない!という、眩しいくらいの強い自信を感じさせるものでした。


イベント全体としては、全体的に吉祥寺の若者に似合う青臭いアクトで首尾貫徹されていたように思います。最近Mumford & Sonsにハマっているわたくしとしては、もうちょっと滋養のある渋いアクトも間に挟まっていたほうが楽しめるのになあ〜と思いつつも、先に書いたとおり「街の雰囲気」と「音楽」がつながる場というのは非常に重要だと考えているので、今回の"吉祥寺らしさ"を追求したラインナップも、これはこれで良いような気もします。


あとは集客ですね。今回は台風という大打撃がありましたが、それがなくても小規模すぎる気がしました。今回の4会場に、SEATAと曼荼羅ぐらいは加わっても良いのではないかと。まあ、会場が増えれば増えるほど大変なのは運営者の皆様なので、あくまでも参加者の勝手な意見ではありますが…。
とにかく、こういうサーキットイベントなどが各地で育ち、良い音楽の鳴る場所が街中に増えていくのが理想なので、吉祥寺もよりスケールの大きなものに成長していってほしいな、と願ってやみません。


吉祥寺independence day