DO-MANNAKA de Alternative

走るポップ・リスナー、その魂のゆくゑ

SUMMER SONIC 2019 day2 Part.1 灼熱のマリン編

2019年8月17日(土)

2年振りのサマソニ
今年は20周年記念で3日間開催でしたが、3日間全力で行ってたら身体がもたないことと、新婚旅行後でお金が無いことから、最も観たいアクトが揃っていた2日目のみ参加しました。

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《観たアクト》
Johnnivan
東京スカパラダイスオーケストラ
TELEx TELEXs
10-FEET
Stamp
CHAI
Tom Walker
Deaf Havana
Coin
Machine Gun Kelly
Tash Sultana
Bring Me The Horizon
Foals
Red Hot Chili Peppers
【NF in Midnight Sonic】
The Cinematic Orchestra
D.A.N.
Akufen
サカナクション
Floating Points(DJ set)


ご覧のように大量のアクトを観たので、記事も数ブロックに分けたいと思います。まずはPart.1、主に日中のマリンスタジアム側で観たライブの感想です。


Johnnivan(@Sonic Stage、10:00〜10:20)

今年の出れんの⁉︎サマソニ⁉︎勢で、最も「いやいや普通に出れるでしょ」と思う実力を持つJohnnivan。
Franz Ferdinand〜The 1975に至るまでのUKロックの歴史に、それより少し前のニューウェーブ・ポストパンクのテイストが絡み合ったようなサウンド。しかしメンバーにはUK出身者はいない(※メンバーは日本、韓国、アメリカの各国出身)というのがまた面白い。
ボーカルのジョナサンが「サマソニに出られて嬉しいです、Foalsの前座が出来たと言えるので」と言っていて、Foalsファンのこちらも嬉しくなりました。

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△Johnnivan


東京スカパラダイスオーケストラ(@Marine Stage、11:00〜11:35)

スカパラ×フェス×メインステージのトップバッター、といえば2013年のCoachella。
https://youtu.be/r84J9CMNLr8
今回も初っ端から抜群の盛り上がり。活動30周年というキャリアも相まって、この人たちに任せておけば大丈夫!という信頼感100%のステージでした。
中盤には事前発表通りMr.Children桜井和寿さんも登場して「リボン」を熱唱。サマソニミスチル、というと例の地蔵問題で苦い思いを抱えている音楽ファンも多いと思いますが、今回桜井さんが叫んだ「サマソニー!」の声が少しでも融和に繋がればいいな、と思いました。


TELEx TELEXs(@Billboard Japan Stage、11:50〜12:30)

今年のASIAN CALLING2日目のテーマは、最近国際的な音楽フェスも増えて音楽先進国の仲間入りを果たしつつあるタイのアーティストたち。
先陣のTELEx TELEXsは、エレクトロ・ポップの基盤にタイ語の歌(時々ラップも)が綺麗に乗る、聴いていて気持ちの良いダンサブルなサウンド。しかし単なる欧米のエレポップの模倣には陥らず、独特の濃密さも含まれていたのがグッときました。この濃密さは、おそらく複雑な男女の関係をテーマにした歌詞に引き寄せられている部分もあるのでしょう。タイ語をきちんと理解できればもっとハマっちゃうかもしれないな…!と思いました。


10-FEET(@Marine Stage、12:30〜12:40)

日本のスカパンクを長年支えているバンドゆえにちょっとでも観たいな、と思って急いでマリンへ。結果、「その向こうへ」「VIBES BY VIBES(高速版)」「RIVER(サビ1行だけ。時間がないときのRIVER、と呼ばれているらしい)」以上だけ観れました。
自らもフェス主催者だからか、持ち時間厳守の意識がめちゃくちゃ高いな…!と思いました。ガンズとかに見習わせたいです(笑)。


Stamp(@Billboard Japan Stage、13:05〜13:15)

次のCHAIが観たかったのでちょっとだけ。タイのアーティスト2組目、先ほどのTELEx TELEXsとはまた違って今度はポップスター感がすごい。こんな小さいテントステージに出してしまってすいません、ついでにぼんやりフェス飯食いながら見ちゃって尚更すいません…!バンドメンバーを通訳がわりにしたやり取りも面白かったです。
今回のASIAN CALLINGタイ特集、(観られなかったPhumくんも含めて)クオリティの高さが際立ってました。これは約20年前、フジやサマソニが始まってからロックを中心に格段に質が向上した日本の音楽シーンと重なる部分があります。タイだけではなく台湾・インドネシアなどにもこの傾向があるので、今後はアジア全体の音楽シーンの発展・交流にも期待したいところ。来年はサマソニもアジア再進出を目指しているらしいですしね。


CHAI(@Beach Stage、13:20〜14:00)

もはや当たり前に海外で活躍するようになったCHAI。そのことが逆にパフォーマンスの固定化につながってしまい、最近はちょっとずつ面白みが減ってきてしまったかな…という気も。実際、4月に観たライブはかなり淡々と終わってしまった感じでしたし。
ただ、さすがに場数をこなしているだけあって、今回はお客さんたちをグイグイ引っ張るグルーヴの強さがありました。そしてPhoenix「J-Boy」をインスパイアした「カーリー・アドベンチャー」からは、完全にCHAIの独壇場!謎のモサモサ衣装をまとって踊りまくる「THIS IS CHAI」から、彼女たちなりの強い願いを込めた「フューチャー」「sayonara complex」で締める展開は、今のCHAIじゃないと出来ない逞しいパフォーマンスでした。これからもガンガン海外で頑張っていってほしいです。

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CHAI