D.A.N. ”Timeless” vol.1 @WWW X
時間を忘れるくらい、永遠に続くように音楽に没頭すること。けっこうやっているようで、実はあまりできていないことかもしれません。やらなきゃいけないことが細々とあり、後回しにしていた連絡に追われ、全部クリアしたー!と思ったらまたLINEの通知が…。そんなせわしない現代社会において、音楽は結局”ながら聴き”に留まってしまう。そんな人、多いのではないでしょうか?
今夜行われたD.A.N.の自主企画”Timeless vol.1”は、そのタイトル通り「時間」という概念が無くなってしまうかような、素晴らしい音楽体験となりました。
ゲストのSeiho × Kan Sano × 松下マサナオのバンドセットは、アバンギャルドでカッコいいのに、MCや牛乳一気飲みなどで笑えて身近な感じまでしちゃうのがズルい。
ちなみに今日のSeihoさんの登場時のファッションはポニテ+サンバイザーに白のヘソ出しオフショルダー。遠目だと、もはやアリアナ・グランデでした笑。
そしてD.A.N.。「Curtain」でジワジワ始まり、そこからノンストップで「Zidane」「Ghana」「Native Dancer」「Dive」を連発。気分はクラブのピークタイム。そこから終盤、「Navy」「Time Machine」で夜の底にズブズブ沈んでいく感じも、アンコールでの「Now It's Dark」のリアレンジ版もよかったです。
D.A.N.もSeihoバンドも、ただ単に「夢中で踊る」だけでなく、探究心や想像力をかきたてる演奏でした。常にその先がどうなるのかを知ろうとする心、それが音楽に没頭し、時間を忘れる空間を生む…そんなふうに感じました。