DO-MANNAKA de Alternative

走るポップ・リスナー、その魂のゆくゑ

At The Drive-in @ Zepp Tokyo

w/9mm Parabellum Bullet

始まる直前まで「復活作品良かったけど、さすがに全員それなりに中年だしライブ大丈夫かなあ…。個人的にも忙しくてライブ行ってる場合じゃないんだけどそれも大丈夫かなあ…。行くの諦めようかなあ…。」とかウジウジ考えていたんですが、圧倒的に良すぎて「やっぱり行って良かった~!!」と思いました。オマーのインプロから何が始まるのか分からないワクワク感、そして始まった曲が(新旧どちらも)めちゃくちゃ熱い。本当に全曲良かったです。終演後、感極まって泣きそうになるくらい。
最近、精神的負担の大きさから鬱屈としていたのですが、その辺全部吹っ飛びましたね。明日からまた笑っていけそうです。ありがとうATDI

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来日公演はあと大阪・名古屋とありますね。迷っている人は観たほうがいいです。オマーもセドリックも超元気ですよ。あと個人的には、もう一人のギタリストがオマーとは異なる領域で上手くて、『リレーションシップ~』のころより遥かにレベルの高い演奏が聴けたと思いました。そのへんも満足ポイントです。
あと、セドリックがフロアにダイブしてきたときに、ここぞとばかりにお客さんがアフロヘアーをモジャモジャしていたのは笑いました。

FUJI ROCK '17 (2) 2日目

2:30就寝、7:00少し前起床。約4時間半の睡眠後、眠い目をこすりながら場外エリアの&MOSHランニングステーションに走って向かいます。恒例となりつつある朝のイベント「フジロックラン」に参加するためです。
モデルさんによる体操、ゲート前での集合写真の後、スタート地点へ移動(ちょうど泊まっていた体育館の近くでした)。私たちが走ったコースは3km強の山道を登る、なかなかのストロングコース。序盤はトレイルランをやっているお兄さんたちに先行されましたが、地道に登っていったら予想外の先頭フィニッシュ!賞品としてGPSウォッチをいただきました。企画していただいた『走るひと』誌および&MOSH関係者の皆様、ありがとうございます!

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帰りの下り坂は、他の参加者の方々とおしゃべりしながらダラダラ下りました。1日目の感想や今日楽しみなアクト、あるいはランに関する裏話まで色々聞けて良かったです。私はひたすら「The xx最高でした~!あーでも今日のLCDも楽しみです~!」とひたすらしゃべっていただけのような気がしますが笑。
こんな感じで、音楽好きランナーとしてのたしなみ?をちょちょっとこなして、フジ'17の2日目スタートです。


・The Ramona Flowers (Red Marquee)

Stereophonicsの前座を務めていたり、リーダーがダイソンの創業者の息子だったりすることで多少の注目度はありますが、本国UKでもまだまだ「無名」のラモナ・フラワーズ。
シンセ主体のロックでしたが、パフォーマンスは音源でチェックしたときよりもかなりパワフルに感じました。SMASHとしてはこれ推したいだろうなぁというのが分かりましたし、同時に無名のバンドでもここまで出来る、UKロックの底力のようなものも感じ取れました。


サンボマスター (Green Stage)

暑苦しいくらい熱いライブをやっているのは分かるのですが、音よりも言葉ばかりが先走っているような気がしてあまり乗れませんでした。私はそれを「説教」と呼ぶんだぜ。


・The fin. (Red Marquee)

先程のサンボとは真逆の、柔らかくクールなビート。ふわふわと包み込まれるようで、ちょうどフジロックランの疲労感もやってきたこともあり、後半は後方の空いてるスペースで眠ってました。いつぞやのサマソニでのシガー・ロスも爆睡でしたが、別に寝ちゃうのは退屈なわけではなく、それはそれで音楽に魅せられているんです。盛り上がるだけじゃなく、こういう楽しみ方も伝わってくれたら良いのですが。伝われー!


・Day Wave (Red Marquee)

始まった瞬間から良い音の薫りしかしなかったDay Wave。今どきの若者は大抵ヒップホップかR&B(もしくはそれらの影響下にあるもの)しか聴いていないと思しきアメリカで、インディロックのDNAをきちんと継いでいる。でも決して意地張っているわけではなく、生活のなかにあるものをナチュラルに音にしているような感覚がある(まさに゙Day Wave゛)。New Order「Ceremony」のカバーも、国籍とか時代とかに縛られずに自然体で音楽をやっているような感じがする一幕でした。


Cocco (Green Stage)

全員ハッピを着たサポートメンバーの賑々しさとは裏腹に、1曲目は「けもの道」。重い。めちゃくちゃ重い。個人的には今回のフジロックで最も重く感じた曲でした。前日のQOTSAより、メンタルの重量感では勝っていたと思います。
ただ、別に重苦しい感じばかりではなく、ヒット曲「強く儚い者たち」もあるし、時折笑顔も浮かべながら歌うこっこさん。この人も「ありのままの歌」を歌う人なのかな、となんとなく感じました。


・The Amazons (Red Marquee)

雨の中、グリーンとレッドの往復が続きます。雨だとレッドマーキーを雨除けに使う人が多くて、UK新人のThe Amazonsでもテントに入れないくらいの人、人、そして椅子。この辺から、レッドマーキーでのお客さんの振る舞いにイライラを覚えるようになります。
そんなわけでテントの外、ステージ上の車が燃えているバックドロップがギリギリ見えるかなー?という位置でなんとか観たThe Amazons。やはり新人だけに拙さはありましたが、ギタリストだけはめちゃくちゃテクニックありました。しかもハードロック仕込みの。
ロックバンドが盛り上がらない時代と言われつつも、UKではRoyal Bloodが若手を爆音で牽引して、Circa Wavesも新作で重めの方向に移行したりしている。The Amazonsもその流れを受けて、結構ハードめな音を鳴らしているのかな?と感じました。これからまた爆音系ロックバンドが若者の間でウケる日が来るのでしょうか?


The Avalanches (Green Stage)

いやー楽しく踊りました。サポートの女性vocalも男性ラッパーも、どちらもパワフルで良かったです。

FUJI ROCK '17 (1) 1日目

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△宿泊した体育館。身長サイズの座布団とタオルケットだけで雑魚寝感が半端なかったですが、単に寝るためだけならこれでも十分でした。

初日はヘヴンのYogee New Wavesからスタート。ヘヴンで始めるのは初めてかもしれません。それだけ今年のヘヴンのラインナップは一発目から充実していました。

・Yogee New Waves (Field of Heaven)
1曲目の「Megumi No Amen」でタイトル通り雨が降り出すも、3・4曲目のカラリとした「Ride On Wave」「World Is Mine」で雨を止ませるという、フェスマジックをいきなり実演してしまったYogee New Waves。
春に観たライヴでは、新ベースの上野恒星さんが一生懸命弾いてはいるもののバンドのグルーヴに噛み合っていない感じがあったのですが、新作・ツアーを経て馴染んだのか、バンド全体の音が自然にハマっていました。上野さん自身も余裕の笑みを浮かべながらの演奏で、観ているこちらもリラックスしながら愉しめました。
これからこの4人で作っていく音が楽しみになる、そんなライヴでした。

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Rei (木道亭)

木道亭は一発目から通路が塞がるほどの激混み。前方は”おじさん”の年代とみられるお客さんが多い。若干アイドル視されているんだなあ。
前半はポップでキッチュな感じ、後半は一転してセミアコのギターを唸らせてRockin' Bluesな感じ。そのギャップで惹こうという意図は感じたのですが、結局、それ、どちらもおじさん向けになってない?と、気持ちは一応若者の私はふと思ってしまったのでした。


・DÉ DÉ MOUSE (Red Marquee)

終盤少しだけ。
いろんな名義を経て、現在はEにアクサン・テギュがついた「DÉ DÉ MOUSE」として活動している遠藤大介さん。てっきりソロかと思ったら、ギター・ベース・ドラムを従えた完全バンドセット。そして遠藤さん自身は超ノリノリのイケイケでした。たぶん今のデデマウス、どんな現場でも行けそうな気がします。


・Rag'n'Bone Man (Green Stage)

UKではチャート1位を獲っているとはいえ、日本ではまだ無名のラグンボーン・マン。いきなりのグリーン抜擢でしたが、さすがに人は少なめ。
バンドに続いて出てきた本人は、想像以上に縦にも横にもデカい。スカートの澤部さんをスラム街で育てたような見た目。しかし声は実にソウルフル。楽曲も、人間のどうしようもない部分を許しを請うように歌う「Human」をはじめとして、ヒトの二面性を同時に表すように歌い、時にラップとして切々と語る。この表裏一体の優れた表現にグイグイ引き込まれました。今回のフジロックでの個人的新人賞です。
しかしまぁ、ホントにデカい。途中、女性コーラスと並んで立つシーンがあったのですが、あまりの体格の違いに「トトロとサツキ…?」と一瞬思ってしまいました(笑)。日本のレーベルはこのデカさをもっとアピールしてセールスしてもいいと思います。

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OGRE YOU ASSHOLE (Field of Heaven)

「黒い窓」〜「フェンスのある家」〜「かんたんな自由」の序盤で、どこに連れて行かれるか分からない迷宮と化したフィールド・オブ・ヘヴン。その先に待っていたのは、豪雨とエクスペリメンタルな音が生み出す”最高の地獄”でした。
いきなりボーカルから始まった「フラッグ」はその分中盤が長く、じわじわと音がブチ上がっていくにつれてお客さんは盛り上がる。雨も激しくなっていく。外国人のお客さんはとうとう脱ぎだす。なんだこの地獄の沙汰のような光景は!しかしステージ上のメンバーたちはいたって淡々と演奏を続ける。すごい。
馬渕さんがギター炸裂させすぎてろくすっぽ弾けていなかった「見えないルール」、テンションが上がりすぎてフロア前方にダッシュで突っ込むお客さんも現れた「ロープ(long ver.)」で(雨なのに)フロアを焼き尽くしたあとは、エンドロールのように鳴り響く「ワイパー」で終幕。今回のオウガ、フィールド・オブ・ヘヴンの歴史に残る凄まじい伝説的ライヴを繰り広げてくれたと思います。


・Route 17 Rock'n'Roll Orchestra (Green Stage)

加山雄三さんが出るというので観たかったのですが、オウガでの雨のダメージが大きかったので移動中に少し観るだけに。
着くといきなりサビで「フジロォ〜ック!」と連呼する曲をやっていて、「いやだからそういうのがフジのダメなところなんだって…」と思いながらそそくさと退散していたら、次に聞こえてきたのは「デイドリーム・ビリーバー」。ああ、やっぱりいい曲です。でも私はGallantが観たいんですすいません。やっぱり他に観たいものがある場合、Route 17は二の次になりやすい。グリーンのトップバッターに戻してもらえないでしょうか?そして若大将は観れずじまい…。


・Gallant (Red Marquee)

フジロック歌うまい選手権優勝間違いなしの絶対的美声。曲の途中だろうがなんだろうが、歌い終わる度に歓声が上がってました。そして幼い頃は日本に住んでいたというGallant、日本語もコミカルに話せる!これは日本で愛されるキャラ。
ただ楽曲がイマイチ陳腐で、印象に残るものがありませんでした。有名DJにfeat.されて名前を売っていくのが今は限界かも。いいサウンド・プロデューサーがつけば良いのですが。


ヒカシュー (Cafe de Paris)

グリーンではRADWIMPSがやっていましたが、私は前前前世よりブヨブヨびろ〜んです。
さすがに皆さん御年齢がアレなので演奏に力はありませんでしたが、その分シニカルさはアップ。池上彰さんに捧げる、として演奏された楽曲のタイトルはなんと「いい質問ですね」。もう巻上さんがタイトル言った時点で爆笑でした。

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・Father John Misty (Field of Heaven)

現代アメリカを「喜劇」として切り取った、音楽千両役者・John Tilman。本国の人気からするとやや小さいヘヴンのステージでも、その役者ぶりを遺憾なく発揮していました。
スーツ姿でプレゼンのように語りかける「Pure Comedy」から、"テイラー・スウィフトと寝てるんだ/VRの世界で毎晩ね゙というヤバい歌詞から始まる「Total Entertainment Forever」と、最新作『Pure Comedy』のリアルだけどいかれた世界観が冒頭からしっかり再現されるステージング。バックのミュージシャンも全員上手い。そして当然に全員正装(ティルマンはMCで「暑ぃ!」と嘆いていましたが、正直「当たり前でしょ!」と思いました)。
観ていきながらふと思ったのは、「John Tilman=アメリカの空気を吸い込みすぎた星野源」説。まるで演じるかのように音楽をやる姿や、元々インディ系のバンドに在籍していて(Tilmanは元Fleet Foxes、星野源は元SAKEROCK)技術力もある点が共通しているかな、と。あと、それぞれの国に
生きる人々の感覚をポップに落とし込む能力も近い。Father John Mistyが一見穏やかながら実は狂気スレスレのところを突いていくのも、今のアメリカらしいと感じました。やっぱり千両役者。


・The xx (Green Stage)

Father John Mistyは泣く泣く途中で切り上げて、今回のフジロックの目的とも言っていいThe xxへ。
手慣らしに1stアルバムのIntroから始まり、ロミーとオリヴァーは早速、演奏しながら社交ダンスのように華麗なターンを決める。最近は世界各国でのフェス出演が続いていて疲れていないか心配でしたが、問題はなさそう。
逆に私の感情には問題ありまくりでした。3曲目の「Say Something Loving」から早くもほろほろ泣き出してしまいます。だって音が綺麗すぎる。愛情・友情を確かめるように繊細に交差していくロミーとオリヴァーのツインヴォーカルも心の蓑に触れすぎてヤバい。今思い出しても泣けてくる…!
そんなこんなでしみじみしていたら、いきなり空気を変えるホーンの急報が。「Dangerous」だ!ジェイミーの鳴らす鋭いパッドドラムがグリーンのフィールドを揺らす…と思ったら、いきなりリズムが変わって「I Dare You」へ。ここの繋ぎはサウンド的にはやや強引ではありましたが、゙あの人は危ないって皆言う/でもそんなの気にしない゙と強気に宣言する「Dangerous」どあなたにも出来る?゙とけしかける「I Dare You」を繋げたことで、The xxのメッセージ性の強さを感じることが出来ました。
終盤はジェイミー無双状態の「Loud Places」からの「On Hold」でダンスタイムへ突入。この展開はある程度予想できたのですが、その流れの中、静謐な雰囲気で始まった「Fiction」も後半一気に展開してクラブ・テイストになっていったのは驚きました。ジェイミーのリミキサーとしての能力の高さを再確認するとともに、ライブの流れや演奏するフィールドの大きさに合わせて楽曲を上手く調理する巧さにも感嘆させられました。
ラストは「Angels」でフロアが一体となって大団円。退場時にはオリヴァーがロミーを支えてステージを後にする姿も見られ、バンドがどれだけ大きくなってもあくまで3人の友情と信頼関係が何より大事にされていることを思い知らされました。最後まで感動の涙に溢れたステージでした。


Queens of the Stone Age (White Stage)

ピュアに感動したThe xxの30分後に、極悪ストーナーロックを聴くことができるヤバさと背徳感!まさしく善と悪の境目をまたいでしまったような気分でホワイトに到着です。
メンバー登場。フロントのジョシュ・ホーミだけでなく、全員デカい。ホワイトステージってこんな小さかったっけ?と思うほど、全員とにかくデカい。これは身体的デカさ(ジョシュは身長193cm)もありますが、それ以上にバンド全体の放つ険しさ・アブなさがもたらしていた部分も大きいかも。
フロアも冒頭から、ライブマナーなんかクソ食らえ!な雰囲気に溢れてました。周囲気にせず暴れまくる者、ペットボトルに移し替えたウォッカを回し飲みして泥酔する者、片手にタバコを持ったまま肩車で踊る者(これは顔に火が当たりそうだったんでやめてほしかった)。ちなみにこれらをやっていたのは全て海外からのお客様です。これが現地流・QOTSAの楽しみ方なんだなあ。
私も前半は「No One Knows」で合唱する程度で比較的穏やかに過ごしていたのですが、中盤「Sick, Sick, Sick」の極悪ディストーションで脳神経が切れてしまいモッシュピット突入。立て続けに「Feel Good Hit of the Summer」で中毒性物質の名前をみんなで連呼。さっきまでThe xxで感涙してたのに比べるとあまりにもバカだなあ(苦笑)と思いつつも、こっちはこっちで最高。善悪のメーターが振り切れてました。
「Feel Good Hit of the Summer」では、ちょうど裏でやっていたGorillazの「Clint Eastwood」をブレイク時にちょこっと歌うというスペシャルも。皮肉もこもってましたが、フジに向けてしっかり準備してくれたんだな、というのが分かる瞬間でもありました。
後半も新曲含め激烈な展開が続きますが、その中で白眉だったのはジョシュが腰掛けてピアノを弾きながら歌うスローナンバー「The Vampyre of Time and Memory」。蒸気を上げながら丹念に歌い上げるジョシュの姿は、依然として怪物の風格を漂わせながらも、どこか強かった人間が過去を懐かしむような哀愁も漂わせていて…なんだか年老いた師匠が厳しく当たってきた弟子に最期に優しく語りかけるような、そんなイメージも感じられました。まあ、この曲が終わったらまたギター持って怪物に戻るわけですが(笑)。
ラストは「A Song for the Deaf」でとことん追い込んで終幕。最後までカッコ良く退場…かと思いきや、ジョシュは杖を持って脚を引きずりながらヨタヨタ歩いてる!どうも膝を痛めていたらしく、その後8月のライブはこれが原因で全てキャンセルに。何度も来日キャンセルしてファンをやきもきさせてきたQOTSAでしたが、実は今回もけっこうギリギリだったんですね…と、最後までいろんな意味でスリリングなライブでした。

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Gorillaz (Green Stage)

QOTSA終わりでぜーはー言いながらグリーンに戻ると、ちょうどアンコールでした。今のゴリラズってアニメーションを前面に出すのではなく、完全にデーモンを主体とした”生身の”ライブをやるんですね。ちょっと特殊感無いかな?とは思いつつ、それでも大人数で鳴らされるハイクオリティな音楽には感嘆させられました。


・yahyel (Red Marquee)

まだ1日目ですが、深夜の部も少しだけ。これからの日本のポップシーンを切り拓いていく最先端にいると思われる、yahyelをレッドマーキーで観ます。
以前、Warpaintのフロントアクトで観たときは音源の良さとは比べものにならないライブの下手さに愕然とし、「yahyelの2軍が来たのか…?」とまで思うほどでしたが、場数を踏んできたことでだいぶ改善されてきた模様。それでもサウンドバランスが悪くて耳が痛くなったり、ドラムも良くなってきたとはいえ、まだまだモタつき気味。技術力さえ上がれば新しい概念で万人に衝撃と興奮を与えられるグループになれると思うので、もっともっと土台をしっかり固めてほしいな、と思いました。

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・CHAI (Rookie A Go-Go)

今年唯一のルーキーステージ。新人勢の中でも、これだけは絶対観ておきたい!と思って向かったら、同じ思いの人が多かったようでフロアは超満員。まともに観られないかも…と一瞬危惧しましたが、放置してある椅子を蹴散らしながら奥に向かったらなんとかステージを目視可能な位置までは到着。
序盤に毎回やる、洋楽ヒットソングの替え歌で自分達のアルバムを宣伝するおふざけタイム、今回はTaylor Swiftの「Shake It Off」。この時点で「ルーキー優勝!」と思いました。だって今の日本の若手で、世界的にヒットしている曲をナチュラルに料理できるアクト、ほとんどいないでしょう。YouTubeやストリーミングサービスを通じて身の回りに溢れるポップ音楽を自分たちの血肉に変えていく力を(爆笑しながら)感じました。
あと、ピンクの衣装ひらひらさせている姿からは想像出来ませんでしたが、演奏がかなりタフ。特にドラムの力強さと、ベースの(キャラクターを含めた)柔軟性。リズム隊がタフなバンドは絶対伸びます。来年のフジロックレッドマーキーか、ホワイトでもいいかな?とにかくお待ちしております。


初日はここまで。とにかくThe xxでの大感動に尽きますが、そこからのQOTSAの悪意溢れるライブも最高に刺激的で、こういう流れを体感できるのがフェスティバルのよいところだと改めて強く感じました。
2日目に続きます。

FUJI ROCK '17 (0)前夜祭

今年は自身初の全日参加。毎年陸上関係の何かが被るのですが、今年はフジの開催時期が月末に寄ってくれたので、うまくズレてくれました。

「じゃあせっかくだし、前夜祭も参加しちゃうか!」というわけで、木曜日から苗場入りして愉しんできました。以下、体験したライブを4日間に分けて記録しておきます。

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前夜祭のタイムテーブル。今年は昨年のNON STOP PUNKのような前夜祭だけの特別な出演者はいませんでしたが、それでも無料で観るには十分豪華なラインナップ。

物販に2時間強並んでオフィシャルグッズを買ってから、20時ごろ、いざ入場。

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開幕を告げる花火。けっこう発数が多くて、これを観るだけでもけっこう満足です。


H ZETTRIO

東京事変にいた人がやっているバンド」「超絶テクニックジャズトリオ」というくらいの認識しかなかったのですが、ノリやすいテンポで盛り上げていて、祭りのスタートには丁度良い開幕アクトでした。
終盤にはビジュアルポイを回しながら踊るパフォーマーも登場して、本祭では観られないと思われる夜だけの特別なライブになりました。


・Doctor Prats

「みんな知らなかった頃のMANU CHAOが出てきたときのようなことが、ここでも起きると思います」というフジロッカーズオルグ花房さんの前説から登場したDoctor Prats。いきなりEDMっぽい音が鳴り出してびっくり。スペインのラテン系バンドじゃなかったっけ?…と思ったら、きちんと(?)ラテン系の音も鳴らす。EDMとラテン音楽の融合?なんじゃこりゃ!?
後半もまたEDM的展開に行ったり、お客さんを座らせてからバウンスさせるロックらしい盛り上がりも見せたりと、様々な要素が混在するカオス状態。最終的にはフロントメンバー全員が振り付けしながらスキャットマンジョンを歌うという、ほとんどコミックバンドの様相で祭りを盛大に盛り上げてくれました。


・T字路s

フォーク歌謡。このジャンルにはあまり縁がない私。とりあえず観てみるも、「フジロックさえあればいい〜♪」とか歌っていて「いやそんな訳ないでしょ」と冷淡な私はそこで観るのを止めました。あまりにフジロックっぽすぎるもの、フジロック is 最高〜!というものはマニア化を偏向させている気がして、私は正直苦手です。


前夜祭、お客さんはベテランフジロッカーの皆さんが中心でしたが、その一方で若いアジア・欧米系の外国人の方も多かったのが驚きでした。
前夜祭にまで来るということは、有名アーティストを観に来るだけでなく、FUJI ROCKというフェスブランドを体感したい!という意思で来ている人が多いはず。それが海外まで伝わっているんだなあ…と、このときは感慨深く思いました(本祭ではこの外国人の多さに多少思い悩むことになるのですが…詳しくは、本祭編へ続きます)。

FUJI ROCK'17で個人的に楽しみなアクト15選

◎1日目

The xx

I See You [帯解説 / ボーナストラック2曲収録 / 国内盤] (YTCD161J)

I See You [帯解説 / ボーナストラック2曲収録 / 国内盤] (YTCD161J)

世界中のフェスを席巻している、2017年最重要アクト。「On Hold」や「Loud Places」で、ステージ上のレミー&オリヴァーと軽やかに踊りたいです。

Queens of the Stone Age

本当に来るのか!?来たら来たで大事件!!なQOTSA。”極悪ロックオヤジ”な風貌を極めつつあるジョシュ・オムの格好良さにも注目。

Rag'n'Bone Man

ヒューマン

ヒューマン

UKで破格の成功を収めている新人SOUL/R&Bシンガー。阪神のピッチャーに居そうな見た目とは裏腹の、スモーキーな声に期待です。

OGRE YOU ASSHOLE

workshop

workshop

前回出演時はホワイトで白昼夢を作ったと話題になったオウガ。今回はヘヴンでどんなサウンドスケープを作ってくれるか。

CHAI

ほめごろシリーズ

ほめごろシリーズ

深夜のルーキー・ア・ゴーゴーで最も注目しているのが”4人組オンナ・バンド”のCHAI。以前観たライブではロビン・シックの「Blurred Lines」のメロディに乗せて自身のアルバム紹介したりとやりたい放題だったので、フジでいったい何をしでかしてくれるか、楽しみです。


◎2日目

LCD Soundsystem

ディス・イズ・ハプニング

ディス・イズ・ハプニング

DISCOーー!!!

小沢健二

流動体について

流動体について

昨年のツアーとシングルで、新たな音像と詩的感覚を持ってカムバックしたオザケン。「今夜はブギー・バッグ」でのスチャダラパーとの共演なんかも期待ですが、個人的には新たな作品に向けての動きがここで見られたら嬉しいです。

Cornelius

Mellow Waves

Mellow Waves

今回のフジで最大の事件となりそうな小山田圭吾小沢健二フリッパーズ並び。オザケン入場規制は怖いですが、ここはしっかり全部観ておきたいです。

The Lemon Twigs

ドゥ・ハリウッド

ドゥ・ハリウッド

1stのリリース後、世界中で評価を高めつつある兄弟バンド。若さと、豊富な音楽文化の蓄積が両方味わえれば最高です。

never young beach

A GOOD TIME (初回限定盤)

A GOOD TIME (初回限定盤)

レモン・トゥイッグスと同様の感覚を、日本のシティ・ポップの文脈で味わえそうなネバヤン。入場規制ありそうですが、それもまた今のネバヤンの勢いを体感できる機会になりそう。

◎3日目

YUKI

まばたき

まばたき

最終日の女性3トップの先陣を切るYUKI。こういうポップアクトがグリーンの主要アクトに加わることは珍しいので、今回のYUKIが成功すればフジの可能性をより拡げるライブになるかも。

Lorde

メロドラマ

メロドラマ

ポップを担う覚悟を決めた、少女の飛躍を目の当たりにしたいです。

Goldroom

West of the West

West of the West

3日目の深夜は体力の限界まで遊び尽くすつもりですが、その中でも楽しみなのがゴールドルーム。昼間のライブも対応可能なスイム・ビートを体感したいです。

Real Estate

イン・マインド

イン・マインド

真っ昼間のホワイトに据えてくれたSMASHさんマジGJです。とにかくユラユラしたい。

MONO NO AWARE

人生、山おり谷おり

人生、山おり谷おり

ルーキー選抜枠。Vo/Gt玉置さんのおもしろアクションだけでなく、テクニカルな演奏でも愉しませてくれそう。

Bringly up-vol.2- @渋谷LUSH

音楽Webメディア「kinz up(http://kinz-up.com/)」の主催イベントに行きました。

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トップバッターは大阪のSSW・kojipullの弾き語り。
バンドセット時の音を聴いたときはYogee New Wavesあたりとの類似性を感じたのですが、弾き語りになるとロマンティック(かつ少しエロティック)な部分が際立ち、ヨギーから曽我部恵一を飛び越えて尾崎豊の領域まで達しているかのような、そんな感じがしました。2010年代に蘇った尾崎豊…なんて書くと大袈裟でしょうか?しかし現代のリアルな要素が詰まった歌詞などにも、尾崎感がありました。

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2番手は、女性ラッパーのMCperoと、ギターも弾くDTMアーティストUKRによるユニット・MCperoとUKR。このユニットでは今回が初ライブだそうです。
可愛らしい女性がいかにも女の子っぽくラップしているとEAST END × YURIを思い出してしまう中年精神の持ち主である私ですが(苦笑)、そんなラップがDTMに乗っかると、イマっぽさが際立ってとてもフレッシュでした。MCperoさんはラップだけでなく歌もファルセットを活かしてしっかり歌い上げていて、今後もいろんな可能性がありそうです。


3番手はエレクトロ・ダンスロックバンドLucky Kilimanjaro。
決めポーズを全員でキメてからの1曲目は、いきなり代表曲と言える「SUPER STAR」。この曲、展開はEDMっぽいのですが、シンセポップ/ダンスロックの領域は逸脱せずにギリギリのところで踏みとどまっているのが素晴らしいです。約3ヶ月振りのライブということで、その後は新曲も交えて進行。Warp Recordsでも扱っていそうなガチガチのテクノナンバーもあったりして、今後は更にフロアを踊らせるバンドになっていきそうです。ちょっとサカナクションの影響を受け過ぎているのは気になりますが…。

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アンカーはトラックメイカー/MPCプレイヤーのSTUTS。
汗をかきながらMPCを叩きまくり、ビートを刻みながら様々なサウンドコントロールを行う姿にはDIY精神をビシバシ感じました。ラストは大名曲「夜を使い果たして feat.PUNPEE」で締め。”いつかのテレビ小僧も デカいスピーカーの前で 本物のローを知り一人前になる”というリリックには現場の良さが詰まっているなーと感じましたし、今日この場に来て良かったと思いました。

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yule リリースツアー”Caravan” @月見ル君思フ

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まん丸の月で照らせ。
光らなくても
(”sleepless sleep”)

東京の新鋭ポップバンド・yuleの1stアルバム『Symbol』のリリースツアー東京編に行きました。

ゲストはSpecial Favorive MusicとMARQUEE BEACH CLUB。
Special Favorive Musicは音楽好きの間では話題になっていて、私も「Ceremony」だけはYouTubeでチェックしていたのですが、ふむ…?という感じであんまりピンと来ていませんでした。実際に観てみたら、歌+サックス+ヴァイオリン+キーボードのウワモノ達に結構揺らされて、いい気分。パッと思いついたキャッチコピーは「大阪の渋谷系」。リズム隊が安定してくるとなお良いかも。
MARQUEE BEACH CLUBは、個人的に観るのは3回目。前回観た時より、圧倒的に良くなってました!6人全員でガッチリとした音の壁を建てつつ、一方で固くならずに自由に踊って弾けられる楽しさも備わっていて、特に「white」以降はずっとうわ〜!なんじゃこりゃ〜!すごーい!たーのしー!という感じになってました。yuleの音をイメージしつつ、徐々にMBCの世界観に連れて行くセットリストの流れも良かったです。Vo./KeyでフロントマンのコイブチさんとyuleのReiさんは長年の音楽仲間、というのも影響していたのかも。

MARQUEE BEACH CLUB 14/05/2017 @AOYAMA Moon Romantic

always
utopia
white
wonder
dive
eye
escape

そして本丸、yuleです。出だしはちょっと音荒いな?と思いましたがすぐに改善。ライブでは音に隙間が多い代わりに、メンバー間がコンタクトを交わしながら音を鳴らしていて、yuleというバンドが本当にバンド内のコミュニケーションや繋がりといったものを大切にして音を生み出していることを再確認。
中盤からは、これまでの短い時間のライブではあまり聴けなかった楽曲を立て続けに披露。「hope.」はAnnaさんの歌をきっかけにして音が壮大に膨らんでいく展開に感動。「It's dark outside」は生音ならではの力強さが加わって新しいイメージに。「Ruler」は音源以上にノリが良くて楽しかったです。このあたりのアレンジ力は、今後の制作への期待にも繋がります。
ここまでは立て続けに楽曲を並べてきましたが、ラスト2曲まで達したところでMCタイム。Reiさんが緊張と有難さ感じ過ぎで、若干挙動不審に(笑)。Annaさんもマイペースで、本当に面白くて可愛らしいフロントマンたちです。
そこからもはや鉄板の「sleepless sleep」と「羊が眠る頃」。この2曲に関しては、まだ結成して2年のバンドの演奏だとは到底思えませんでした。圧巻。月見ルがとんでもなく小さいハコに感じるほど、スケールのある演奏でした。
アンコールはアルバム未収録曲「舟乗りとバルカロール」で賑やかに終幕。全体を通してバンドの高い理想が形として表れていたし、まだまだ経歴の浅いバンドがここまでやってくれたことで、こちらも力をもらえた気がします。出演した他2組と合わせて「キャラバンは続くよ どこまでも」、となってほしいです。

yule 14/05/2017 @AOYAMA Moon Romantic

Morgenrot
ゴーストタウン
Symbol
Starry Song
Call
hope.
It's dark outside
Ruler
sleepless sleep
羊が眠る頃
(en.)舟乗りとバルカロール

追伸:
唯一残念だったのが、終演後バタバタしていて物販に寄れず、Symbol巾着袋を買えなかったこと。通販してください…!(懇願)

GW'17の音楽フェスティバルもろもろ

今年は1)JAM FES、2)ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン、3)TOKYO M.A.P.Sと、全く毛色の異なる3つのフェスに行きました。


1)JAM FES(5/1,5)

歴史と伝統のライブハウス・新宿JAMを中心に、朝から深夜までほぼ1日中、8日間に渡ってライブが続く、おそらく日本で最も演奏時間が長いサーキット型フェスティバル。こんなにやるのにチケット代は2,000円という驚異のサービス精神!

私は5/1(2日目)に羊文学→リーガルリリー→井乃頭蓄音団→The Taupe(全てLoftまたはLoft Bar)、5/5(6日目)に冷牟田敬(JAM Eスタジオ)→雨先案内人(JAM)→Free, I do→The Taupe(以上Live Freak)と観てきました。8日間のタイムスケジュールからすればほんの僅かな時間ですが、それでも2,000円の元は十分に取れたと思います。

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△Live Freakは初めて行くハコ。PIT INNと同じビルにありました。

すっかりハマってしまったのは、2回も観てしまったThe Taupe。フジのルーキーステージに出たことは知っていたのですが、実際体感してみると、様々な要素を盛り込みつつも一本スジの通ったポストパンクに完全に撃ち抜かれました…。

あと羊文学とリーガルリリーの女性スリーピースを隣同士の会場で並べてきたタイムテーブルも面白かったです。羊文学はVo.塩塚モエカさんの、愁いや儚さを帯びた声が最高(ちょっとだけCoccoの声を想起)。リーガルリリーはリズム隊が予想以上にタフで、これから大きな舞台に登っていっても全く問題なさそうです。


2)ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン(5/5)

JAM FESの流れから、うって変わってクラシック音楽のフェスであるラ・フォル・ジュルネへ。観た公演は215番の和太鼓&ティンパニー×オーケストラの異種格闘技戦。異文化交流やコラボレーションというよりも、音同士が友好的に戦っていて、”平和的な戦争”を音楽でしているように感じました。

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△今年のテーマは舞曲ということで、私も夜のパーティー企画「フォル・ニュイ!」で踊ってきました。

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△フェス飯はローストビーフオーバーライス(800円)。

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△物販には「作曲家ぬいぐるみ」なるものも。


3)TOKYO M.A.P.S(5/7)

毎年行っているJ-WAVE六本木ヒルズの共催フリーライブ企画。今年は2日目のみ参加、RIRI、WONK、never young beach、野宮真貴を観ました。

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ネバヤンが「夏のドキドキ」で締めた直後に、野宮真貴さんが渋谷系バカンスソングを並べる展開にはトキメキました。


GWは安価or無料の音楽イベントが多く、きちんと情報チェックすれば色々な世界を楽しめます。私もそれぞれ断片的ではありましたが色々参加でき、新たな発見や面白い発掘が出来たGWになりました。

SYNCHRONICITY'17

今年で12回目の老舗サーキットフェス、SYNCHRONICITYへ行きました。

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スケジュールはこんな感じ。
年々規模が拡大していて、今年は開始が15時→12時に前倒し。体力が持つか不安でしたが、疲れよりも愉しみとワクワク感が勝ちましたね。

以下、各アーティスト雑感です。

・Ko Umehara @O-EAST 2nd
主催のお抱えDJ。私の知り合いの知り合いでもあったりします。
会場すぐのO-EASTは人がほとんどいないのですが、雰囲気に合わせてじわじわ上げていくスタイルはさすがベテランDJ。フェスの空気感を掴んで、いざスタート。

・RIDDIMATES @O-WEST
SYNCHRONICITYは毎回、スタートにブラス・ロックを持ってくるのが常。今回はRIDDIMATES。
楽しいのは当然として、もうちょっとお客さんが入り込める隙が音にあったらいいな、と思いました。

ササノマリイ @duo
小林うてなさん(D.A.N.のサポートでも活躍中)が参加しているという情報を聞いて、予定にはなかったですが急遽観ることに。
James Blakeの手法でRADWIMPSをやっているような…って、それすなわちillion?そんな感じの音でした。そういう音にうてなさんが加わってるのは逆に不思議。もっとサイケなものしかやらないと思ってました…。
あと、サポートメンバーのお一人がやっていた、スライム状の白いかたまりをビヨ〜ンと伸ばしてブヨブヨした音を出す機械(※語彙不足)がかなり気になりました。

OGRE YOU ASSHOLE @O-EAST
O-EASTの初っ端はいきなりのオウガ。最近、バンドのエンジニアさんがイベント時のサウンドチェックに時間が取れないことをTwitter上で嘆いていたので、それもあってのトップバッターなのかな…とも邪推。
セットリストは1曲目だけ分からず(こんな曲あったっけ?と思ってしまいました…分かる方教えて欲しいです…)。続く2曲目の「頭の体操」まではふわっとした感じでしたが、「フラッグ」で急転直下。中盤、出戸さんと馬渕さんのギターが轟音ポストロックばりに重なって炸裂した瞬間は、天界から冥界へと連れて行かれるかと思いました。そこから「見えないルール」、今回の馬渕ギター暴走タイムはストップ&ゴーを効かせて暴走→寸止め→暴走→寸止め→暴走、みたいな感じで、頭頂部を複数回撃たれた気分でした。
「フラッグ」「見えないルール」でギッタンギッタンにしたあとは、救いのような「ワイパー」で締めくくり。わずか5曲40分なのに、いろんな世界を見てしまったような気がします。改めて、音楽って面白い。オウガ、今回のベストアクトです。

・DYGL @O-WEST
以前、La Seraの来日公演ゲストで観たことがありますが、そのときとは全く違うバンドになってました。もう完全に「本場のUSガレージロックバンド」。アメリカと日本の往復で揉まれ、ストロークスのメンバーにプロデュースもしてもらい、しっかり育っている感じが見て取れました。観てるこちらも、力をもらえたなあ。
MCでも「調子はいかがですか?」と呼びかけていて、それって海外アーティストがよく言う「How are you doing?」の日本語訳ですよね?と思いました。DYGL、世界に通じる日本のロックバンドとしてこれから広く羽ばたいていきそうです。

・WONK @O-EAST 2nd
最近注目度の高いバンドですが、個人的には昨年出たアルバム『SPHERE』、あんまり好きじゃないんです。まんまジャズじゃんという感じで、それほど膨らんでないというか。なので今日も半分だけ、フロアのかなり後方で様子見。
結果、音源だとカチッと嵌り過ぎているところがライブだとフリーダムになっていて、わりと面白かったです。このまま実演型のバンドとして伸びていくのでしょうか?

・Nulbarich @duo
おそらく、この後のyahyelと並んで入場規制が厳しかったNulbarich。私も少し待たされました(おかげで、待機列のそばにあったコーヒー店で美味しいドーナツ買って食べることができましたが)。
観るたびにサポートメンバーが異なるNulbarich、今日はキーボードの女性がおらず、全体的に渋いメンズで固まってました。そのせいなのかは分かりませんが、「Spread Butter on My Bread」でのエグみがかなり効いてて良かったです。
WONK→Nulbarichと、最近話題のクロスオーバージャズのバンドを立て続けに観れたのは興味深かったです。

・フレンズ @o-nest
すごーい!きみたちはシティポップができるフレンズなんだね!たーのしー!
…はい、というわけで、フレンズです。いきなり「夜にダンス」でスタート、おかもとえみさんとひろせひろせさんの2人がお立ち台に乗って煽る煽る。その後も「塩と砂糖」で振り付け講座があったりするなど、どちらかというと”自由に楽しんでもらう”というより”強制参加型”の、J-ROCK的なライブのスタイル。従来、シティポップというとお客さんは自由に横揺れ〜みたいな感じでしたが、そこにJ-ROCK的なマナーを持ち込んできたのは新鮮でもあったし、私としては若干窮屈でもありました。

・Yogee New Waves @duo
フレンズを少し早めに切り上げたので、予定より多く4曲ほど聴けました。今日初めて聴いた新曲の「World Is Mine」(またこのタイトルを使うバンドが出てきてしまったか…)は、これまでのヨギーにはあまりなかったパンク色を前面に押し出した一曲。ちょっと意外でした。
新ベースの上野恒星さん、確かにちゃんと弾けてはいますが音が全くドライヴしないので、その上で各メンバーがあれこれプレイしても全部上滑りしてしまっている印象。このサウンドのままだったら、正直今後聴いていくのはツラいかな〜、と思ってしまいました。

・iri @o-nest
ステージでやるもんだ、と思っていたらフロア後方でのライブ。確かに声はSuperflyみたいでいいんですが、音は背中側にあるスピーカーから聞こえてきて違和感があるし、Awesome City Clubも観たかったので早めに切り上げて移動。次はちゃんとした環境で観たいです。

・Awesome City Club @duo
この日4/8が2年前、1stの『Awesome City Tracks』の発売日だったということもあってか、1stからの選曲が多かったです。
ただ、バンド全体の演奏はイマイチ元気がなかったような?外部スタッフを多く招いて作られた『〜Tracks 4』を経て、表現の幅は広がったもののバンドの音の連帯は少し弱くなっているように感じます。その分、atagiさんの情念とコーラスワークに大部分が依る「Cold & Dry」はすごく良かったし、沁みました。

ZAZEN BOYS @O-EAST
ライブは頻繁にやるものの、新作の製作には一向に入る気配のないZAZEN BOYS。長い模索期間の最中なのか、今日も「Friday Night」や「MABOROSHI IN MY BLOOD」、「IKASAMA LOVE」に「Sugar Man」と、一時期のライブではほとんど聴けなかった曲を多くプレイしていました。向井さんもあまりキーボードを弾かず、ギターが中心。新作は初期のギターロックに戻るのでしょうか?まだまだ読めません…。
このあと、HomecomingsやモーモールルギャバンのライブMCでもZAZEN BOYSの名前が出され、トリの渋さ知らズのライブにも(私は観れませんでしたが)向井さんがゲスト参加したらしく、この日後半の主役は間違いなくZAZEN BOYSになってました。

・STUTS @o-nest
生楽器はなく、たった一人なのにやたらと活きた音を鳴らしてくれるSTUTS。ヒップホップ系なのに実は超高学歴というのも好感が持てます。
iriのときとは逆で、STUTSはステージ上ではなくフロアでやっているのがしっくり来ました。これからも、世界中あらゆる場所で活きた音を鳴らしてほしいです。

・Homecomings @o-nest
ステージ上の佇まいが本当に好きなバンド。キラキラの電飾、ステキ女子×3名+妖精男子1名、そこにインディロックのサウンドが乗ればそれだけで完璧。今日は新曲「Play Yard Symphony」も披露され、次の展開への期待も持たせてくれました。
MCでGt.福富さんがテキトーなこと喋ってVo./Gt.畳野さんに冷たくあしらわれる毎度の流れも最高です。今日は福富さんがいきなり「ZAZEN BOYS観ましたか〜!?」とお客さんに尋ねて、その後、次の曲に行こうとしているメンバーを尻目に勝手にZAZENっぽいコードを弾いて困惑した畳野さんに怒られるという流れがありました。好きよ好きよもほどほどに!(笑)

モーモールルギャバン @duo
活動再開後は急に曲が真面目になってしまったのであまり聴いていなかったモーモールルギャバンですが、ライブで観ると曲が真面目になった分テクニックがバカテクになっていて、結局バカは変わっていなくて安心しました(笑)。ゲイリーの「シンクロニ…チチ」(と言って乳首を指差す)は本日の失笑王。あと、同時刻に別会場でやっていたNabowaのメンバーとゲイリーは同じコンビニでバイトをしていたことがあるそうです。これぞシンクロニシティ

Jojo Mayer & Nerve @O-WEST

SYNCHRONICITY史上初の海外アーティスト。音はミニマル…を通り越してかなり小さい。ドラムのテクがすごいのはわかりますが、迫力として伝わってきません。こんなんでいいのかな?と思って、実際ちょっと観ただけで離脱する人も多くて不安になりましたが、しばらく聴いていたら慣れてきてガッツリ踊れました。
TAICOCLUBとかだったらもっと良かったかも。

渋さ知らズオーケストラ @O-EAST
SYNCHRONICITYの締めはやはりこれ!というわけで、「本田工務店のテーマ」で一発はっちゃけて終了。
こういう「SYNCHRONICITYならでは」の部分と、新世代のアーティストがクロスオーバーして独特のイベントになっていく過程が本当に素晴らしいな、と改めて思いました。来年の開催も既に決まっているとのこと。楽しみです。

西荻ラバーズフェス2017

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桃井原っぱ公園という、西荻窪駅から10分強歩いた住宅街のど真ん中にある公園で行われたローカルフェスへ行きました。
音楽ライブのラインナップがカーネーション、outside yoshino、Sugar me、平賀さち枝と、これまでも気にはなっていましたがライブを観る機会の無かったアーティストが揃っていてしかも無料!ということで、オレンジトレインに乗っていざ西荻へ。

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お客さんには近隣の家族連れの方々も多く、荻窪ゆるキャラも現れたりしてのんびりした雰囲気(風と砂埃がすごくて、そこだけはサバイバル感ありましたが…笑)。

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メインステージは「喫茶ステージ」という名前だけあって、喫茶店の内装を模した装飾でした。
カーネーションがとても熱い演奏。サポートメンバー、黒猫チェルシーとカメラ=万年筆の方なんですね。ベテランと若い力が融合して、いい味出してました。

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出店も多く、出張古書店Supergrassの載っているOlive(懐かし!)を見つけたので、買っちゃいました。

カルチャーの受け入れに柔軟な土地の雰囲気を味わえた一日でした。