DO-MANNAKA de Alternative

走るポップ・リスナー、その魂のゆくゑ

MASS OF THE FERMENTING DREGS "No New World"リリースツアー @横浜B.B.Street

今年、8年振りの新作をリリースしたMASS OF THE FERMENTING DREGSのリリースツアー横浜公演に行きました。
対バンはASPARAGUS。「マスドレ×ASPARAGUSの2マン」なんて、字面だけ見ると何年前の話だ?と言われそうですが、両者とも時代を貫く情熱とポップネスがあって、古さ・懐かしさを感じることはありませんでした。

f:id:flea86:20180909225837p:plain

関内にあるB.B.Streetは駅前ビルの12階。こんなところにあるライブハウスは初めて行きました。
「天国に一番近いライブハウス」がキャッチコピーとのことで、ASPARAGUS渡邊忍さんも景色の良さをMCで言及していました。
ビールもハートランドが寸胴みたいなグラスで出されて面白かったです。

                      • -

先攻はASPARAGUS。観たのはLOSTAGE五味さんがTwitterのアイコンイラスト本を出版したときの記念イベント以来なので、実に7年振り?
バンド自体はこの間動いたり止まったりしていたように思いますが、それでもやっぱり「3ピースのシンプルなロックバンドらしさ」と「抜群のメロディーメーカーぶり」の両面が今日もバランス良く発揮されてました。後者については木村カエラの楽曲を今も書いている人がフロントマンなので、当たり前といえば当たり前ですが。
このロックバンドらしさとポップさは、マスドレにも共通するので、この日の2マンはぴったりな組み合わせだと感じました(オファーを出したのはマスドレのドラムス吉野さんとのこと。ありがとういさこんさん!)


マスドレは活動再開後2回観る機会がありましたが、新作リリース後は初めて観るライブ。新作の楽曲はまだまだこれから浸透していくのかな…?という感じでしたが、演奏自体はどれも素晴らしい出来。特に「Hu Hu Hu」は良かった。今後が楽しみです。
「ベアーズ」で投げられるカスタネットもゲット!これで累計3個目。まだまだ沢山ゲットしたいので、ガンガン活動してくださいねマスドレ様!


Sugar
New Order
She is inside, he is outside
かくいうもの
だったらいいのにな
YAH YAH YAH

スローモーションリプレイ
Hu Hu Hu

エンドロール

たんたんたん
delusionalism
ゼロコンマ、色とりどりの世界

あさひなぐ
ワールドイズユアーズ
ベアーズ

(en.) ハイライト

東京JAZZ the PLAZA フリーライブ (day2)

開催17回目を数える都心のJAZZフェスティバル、「東京JAZZ」のフリーライブステージである"the PLAZA"(代々木公園けやき広場)に行きました。

行ったのは2日目の後半。日程が合ったのもありますが、何よりメンツがいい。
民謡を新解釈で楽しませる「民謡クルセイダース」、
クロスオーバージャズシーンに現れた新星ピアニスト「桑原あい ザ・プロジェクト」、
そしてシンガポールからのネオソウルバンド「The Steve McQueens」。
三者三様でありながら、既存のJAZZの枠に囚われない演者たち(民クルはそもそもジャズからはかなりの距離があると思いますが…)。これがタダで観られるなんてお得すぎます。


f:id:flea86:20180901214031j:plain

ライブステージは他のイベントとの兼ね合いもあってか、けやき並木の中途半端な位置に導線を半分削るような形で設けられていました。しかし音響はかなりしっかりしたスピーカーを使っていて、さすが東京JAZZ!と思いました。

まずは民謡クルセイダース。フジロックで深夜のクリスタルパレステントを盆踊り大会に変えた彼らですが、今日はお客さんの年齢層が高いせいもあって大人しめな盛り上がり。それでもギタリスト兼リーダーの田中克海さんが積極的に煽ったこともあり、アンコールの「炭坑節」では会場全体の手拍子に"ハァ〜ヨイヨイ!"の掛け声が広がっていました。
フジロックみたいなハチャメチャな空間にならなかった分、今回はしっかり"聴いて"楽しめた民クルですが、民謡は短いフレーズを何回もリピートするのでだんだんとトリップ感が生まれてくることに気がつきました。このトリップ感はジャズでも存在するので、思わぬ民謡とジャズの共通点発見!でした。


続いて桑原あいさん。「私、雨女どころか災害女なんですよ!すいません!」と笑わせていましたが、天候は実際、雨。フラッと観に来たお客さんが多いので普通に傘を差す人多数、そのためステージはほとんど目視できませんでしたが、目で見なくてもピアノを弾く姿の躍動感が伝わる音でした。若さ溢れまくり。
この日は鳥越啓介さん(b), 千住宗臣さん(ds)という手練れの方々とのトリオ編成でしたが、その一方でクロスオーバージャズシーンを代表するドラマー・石若駿さんとのデュオ編成でアルバムを作っていたりもする桑原さん。これからのシーンでどのような存在感を示して行くのか、期待大です。


この日ラストはThe Steve McQueens。アルバム聴いた段階から思っていましたが、本当に欧米でも最前線クラスに位置できるレベルの音。小さなステージじゃなく、例えば国際フォーラムのような大きくてしっかりした会場で観たくなりました。
バンドの演奏は紅一点ヴォーカルのGINNY BLOOPがバンマス役も果たしていて、まるで彼女がバンドもお客さんも全て操っているかのような感じでした。こんな妖艶かつパワフルなフロントマン、なかなかいないです。
最後には雨も止んで、大歓声の中で〆。これ、天候に左右されない翌日のWWW公演はフロアも含めてもっとすごいことになるはずです。

f:id:flea86:20180901220805j:plain

Queens of the Stone Age (Summer Sonic EXTRA) @新木場Studio Coast

f:id:flea86:20180816221646j:plain

大・大・大充実!!!なQOTSA単独公演でした。本編終わったタイミングで「あれ?なんか短いな、60分くらいしかやってない?」と思って時計見たらきっちり90分経ってるんですよ。そしてそこから鬼の「A Song For The Dead」ですからもう・・・もう・・・!!!


…とまあ、先にアンコールの話に行ってしまいましたが、とりあえず元に戻って開演前から順に。

まずTシャツかトートバッグが欲しかったので物販へ。結構売れ行き良かったようで、列も長かったし今日限定のTシャツはきっちり売り切れてました。私はとりあえずVillainsのジャケットTシャツを購入。

開演に間に合えばいいからのんびり行こう…と思っていたら、ドリンク(アルコール)がチケットを買ったあとに100円を追加で払う二度手間システムになっていて大混雑。ライブ後にチケット交換したくないので仕方なく並びましたが、そうこうしているうちに開演時刻の19:30になってしまいます。ソフトドリンクの人に配慮したのだと思いますが、いくらなんでも仕組みが無能すぎる…。


そんなわけでフロアに入った途端に「Singin' in the Rain」の軽快なメロディが聞こえてメンバー登場。今回は昨年のフジロックとは違って、メンバーの姿がほとんど見えない位置で観ることになりました。
それでも「If Had A Tail」のイントロだけで、もう十分バンドの強さ・大きさが視覚ではなく聴覚で判断できました。強いよ、今のQOTSA。「If Had A Tail」もセットリスト的には手慣らしみたいな曲なのかな?と思っていたのですが、終盤四つ打ちに入ってからグイグイ引き込んでくるので"ああ、これは本気の一曲目なんだな"と思いました。

続いて「Monsters in the Parasol」。これはベースの音が異様に大きすぎて、うーん?という感じ。しかしすぐ「My God Is The Sun」(名曲!)で持ち直します。
そしていよいよ新作からの楽曲が入ってきます。

セットリスト全体は新旧織り交ぜて、という感じでしたがやはり『…Like Clockwork』以降と以前の曲で感触がだいぶ違う気がしました。初期の曲はストレートにストーナーロックやってるなーという感じですが、最近の曲はそこに一味加えて必ず予想を飛び越えてくる感じ。「The Evil Has Landed」があんなグルーヴィーな演奏になると思わなかった(たぶんプロデューサーのMark Ronsonの影響もある)し、「Domesticated Animals」みたいな変拍子曲でブチ上がったのはceroの「Buzzle Bee Ride」をZeppダイバーシティで聴いて以来です。

そんなわけでストレートにドゥームっぽいもの、ストーナーっぽいものを求めていた人はちょっとついていけない部分もありました(そういう人はそっち系のバンドTシャツ着ているのですぐ分かる)。でも私は今の「目的があれば手段は何でもいい」QOTSAの姿勢が好きだし、鳴らされる音が愉しみに満ち溢れているから、このままどこまでも壁を飛び越えて行って欲しいな…と思います。


あとどうでもいいんですが、メンバーはステージ上で動き回るので装飾のLEDライトのタワーにぶつかりまくり。「あぶない!倒れる!」と思うのですが、グニョーンとなってなかなか倒れないので、ちょっとちぃたん☆の「倒れない棒」を思い出してほくそ笑んでしまいました・・・。

Fuji Rock Festival '18 day2

今年のフジは諸事情により2日目のみ参加。主にKendrick Lamarを観に行きました。

f:id:flea86:20180728101505j:plain

シャムキャッツ

f:id:flea86:20180728103021j:plain

eastern youth
Lewis Capaldi

f:id:flea86:20180802195307j:plain

The Birthday
小袋成彬
Starcrawler
Johnny Marr

f:id:flea86:20180802195352j:plain

Superorganism

f:id:flea86:20180802195425j:plain

マキシマムザホルモン

f:id:flea86:20180802195525j:plain
f:id:flea86:20180728165652j:plain

D.A.N.
Skrillex
MGMT
Kendrick Lamar
5lack
Princess Nokia
ANYO
民謡クルセイダーズ
PUNPEE(DJ set)
The Avalanches(DJ set)

cero "POLY LIFE MULTI SOUL tour" @Zepp Divercity

ceroの歴史的傑作『POLY LIFE MULTI SOUL』のリリースツアー、そのファイナルとなったZepp Divercity2日目に行きました。

今ツアー、これまで各地で反響は呼んでいたものの、地域によっては小さいライブハウスでもチケットが売り切れないなど、変拍子や奇抜な曲構成を多用したアルバムの音についていけなかった人もそれなりにいたように感じます。そんな中迎えたファイナル公演、一体どんな雰囲気のライブになるのか?新アルバムの曲は、フロアにどれだけ馴染んでいるのか?ドキドキしながら、開演を待ちます。

Frank Ocean「Moon River」が流れ始め、メンバーがぽつぽつと登場。Frank Oceanの雰囲気から引き込むように、高城さんが音を絡ませて「Modern Steps」…すなわち、今回のアルバム・ツアーのイントロへ。
ここでFrank Oceanを使うあたり、同時代性が感じられました。別にceroだけが奇抜なことをやっているわけではなく、世界を見渡せば新しい音を求めるフロントランナーはたくさんいる。ここでceroのやっていることが天邪鬼でも珍奇でもないことが早くも実感できました。

角銅さんの叩くコンガを合図に、「魚の骨 鳥の羽根」へ。本格的なスタート、多くのお客さんは自由に7拍子(あるいは4拍子+3拍子)を乗りこなして、楽しそうに踊ります。この自由なノリ、随分と浸透したなあ…!としみじみ感じながら、私も右足は1/7で、左足は4/4+3/3でリズムを取りながら楽しみました。

この後は『POLY LIFE MULTI SOUL』の楽曲に前作『Obscure Ride』の楽曲を織り交ぜながら進行していきます。「Summer Soul」や「Elephant Ghost」では各個人の見せ場も用意されていて、今だから出来る、いや今しか出来ない旧曲になっていました。特に「Summer Soul」での光永さんvs.角銅さんのドラム・パーカス対決はなかなかエキサイティングでした。

新作の曲は、自分も家ではノリノリで(苦笑)聴いていたのですが、ライブでもそのノリを持ち込めるのか?は疑問でした。みんなパタリと動きを止めてしまうのでは?と…。
結論としては、そんな心配は杞憂でした。フロアのノリが良かったこともあるのですが、ライブになると音の立体感が増して、それが更にお客さんの身体を動かしていく。
特に良かったのは、「溯行」と「Buzzle Bee Ride」。「溯行」は決して盛り上がるタイプの曲ではないのですが、古川麦さんの弾くスパニッシュ風味のギターが魚が川面を跳ねるような躍動感を生んで心地よかったです。一方の「Buzzle Bee Ride」は絶対盛り上がるだろうとは思っていたものの、サビに向かってグイグイぶち上がっていく演奏のテンションにやられました。お客さんの反応も良く、曲終わり後の拍手喝采が凄かったです。

終盤は「TWNKL」「Waters」、そして今ツアー初めての1stからの楽曲「大停電の夜に」でまろやかな時間が流れます。この辺りの曲が、新作でテーマにしていた「川の流れ」を最も感じたような気がします。「Waters」に至っては、フロアのお客さんの間に水が流れてほうぼうに分かれていく、そんなイメージさえ感じられました。

本編ラストは人力ハウス「Poly Life Multi Soul」。アンコール後のExtendedバージョンと合わせると、どのくらいの時間踊っていたのでしょう?その時間の超越感と人の流れが合わさって、踊りながら頭の中では無限に広がる人物相関図というか、家系図というか、そんなものがバーっと浮かんでいました。
その後は「街の報せ」、さらにダブルアンコールで「さん!」を演奏して大団円。素晴らしいフィニッシュでした。

終盤、高城さんは「ありがとう!」を連発していましたが、それだけ感謝の気持ちが強いのも『POLY LIFE MULTI SOUL』がまさに人の生き方そのものを扱っていて、一緒に作ってくれた人や聴いてくれた人がいないと成立しない作品だったからだと思います。ツアーもまた然り。たくさんの人を巻き込んでグルーヴが広まっていったことで、"LIFE"を掲げた音にふさわしいライブになっていたと感じました。
そして、多様化している人生を音にする以上、それは複雑にならざるを得ない。それでもたくさんの人に聴かれる楽曲たちを作ってくれたceroはやはりすごいと思いますし、これから『POLY LIFE MULTI SOUL』というハコを飛び出してさまざまな場面で演奏される楽曲たちが、更にどう進化していくか(今日のセットリストでもアルバムの曲順から少し入れ替えるなどの変化がみられました)。わたしたちの社会とともに進化する、ceroの音の歩みをこれからも追っていきたいと思います。

柴田聡子"2018年のルーフトップ・コンサート" @六本木アートナイト2018

f:id:flea86:20180526203001j:plain

都が主催している「六本木アートナイト」、ようやく初めて行けました。

f:id:flea86:20180526203220j:plain

お目当ては、柴田聡子さんが出演する「2018年のルーフトップ・コンサート」。ヒルズアリーナに突如現れた、この5mくらいあるタワーがステージです。

前半はタワーの下で男性4〜5人がボコり合い、タワーからはピン球から台座など、大なり小なり色々なものが飛び出てくるカオスな展開。
時折、タワーから出て来たものを互いに投げつけあって、それをきっかけに乱闘が始まることが何度かあったんですが、これを見たとき「Twitterにおける炎上みたいだな」と思いました。なんらかの燃料が投下されると、すぐに火がついて見ず知らずの人々が突然バトり合う、秩序なき世の中。ああ、これも2018年か…。

そこからドラムセットも運ばれて、より一層カオスが助長されますが、しばらくすると「鎮火」して、みんなタワーの中へ。
そのタワーの穴から、ひょっこりギターと共に現れたのが柴田聡子さん。先ほどまでの空気とは全く異なる、穏やかな雰囲気で弾き語りを始めます。
しかし、一曲歌い終えると、再び穴の中へ。お客さんたちからは「え、まさかこれで終わり…?」という困惑が広がります。が、今度はタワーの中腹あたりにある別の穴から、ギターとともに上半身だけ乗り出す形で再登場(どよめくお客さん)。再び一曲歌って、ついに屋上へ。ようやく"ルーフトップ・コンサート"の開始です。

f:id:flea86:20180526211325j:plain

(累計)3曲目までは弾き語りでしたが、その次の楽曲では、先ほどまで荒らし放題だったドラムの人が登場。ギター+ドラムの2人で何を歌うか…と思ったら、なんと歌い始めたのは安室奈美恵さんの「Baby Don't Cry」!うそでしょ(笑)!
タワーの仕掛けたちもリズムに合わせて動いて、ようやく会場全体に一体感が生まれたところで、公演終了。前半のどんちゃん具合が嘘みたいに綺麗にまとまりました。

パフォーマンス全体から感じたのは、「崩壊と再生って、本当にすぐ側にあるんだな」ということ。わずか45分間で、崩れた秩序が同じ場所で回復していくプロセスを見て、そう思いました。
最後の曲が安室ちゃんカバーだったのも良かったです。安室奈美恵さんも、「引退」という形でこれまでのような活躍は出来なくなってしまうけれど、同時に新しい人生がそこに待っている。そういうアーティストのカバーを最後に持ってくるあたり、すごく説得力のあるパフォーマンスでした(しかも曲が「Baby Don't Cry」っていうね…いやいや、泣けちゃうでしょ!)

f:id:flea86:20180526211919j:plain

タワー周辺で瓦解と再生が繰り広げられている間、傍のエリアで淡々と作られていたのがこのミニ・ガラクタタワー。これも壊れていっている場所のすぐそばで新しいものが生まれている、ということの象徴のように感じられました。

f:id:flea86:20180526212149j:plain

アートナイトで他に観たのは、サントリーウイスキー「響」の展示。スポンサーの関係もあるのでしょうが、「酒がアートになる」という発想自体はとても面白かったです。あと、ウイスキー出してくれたカウンターの兄様方が全員イケメンで萌えました(爆

他にもヒルズ内の展示をいくつか見て帰宅。本当はオールナイトで全部の会場回ってやんぞ!ぐらいの気合いはあったのですが…。
まあこうやってオールナイトで街を巻き込むイベントって他には「下北沢サウンドクルージング」くらいしか知らないので、単純に街とアートの持つ力に感心しています。これからも「街はアートの夢を見る」というテーマ通り、長年続いて行ってほしいイベントです。

2018GWのイベント

ゴールデンウィークといえばフリーライブです。以下、記録。


5月3日
VIVA LA GARDEN(VIVA LA ROCK内フリーエリア、さいたまスーパーアリーナ横けやきひろば)

Rei
MONO NO AWARE
ReN

Reiさんはフルバンドセットで観れて良かったです。
MONO NO AWAREは屋外ではサウンドシステム的に限界があった。
ReNさんは本当に和製Ed Sheeran。

f:id:flea86:20180506224631j:plain

5月4日
ラ・フォル・ジュルネTOKYO(丸の内・池袋周辺)

洗足学園大学サクソフォーンカルテット@池袋西口広場

池袋は今回からの新エリア。あまり人がいなかった。丸の内と池袋って微妙に離れすぎでは?

f:id:flea86:20180504140706j:plain

5月6日
TOKYO M.A.P.S(六本木ヒルズアリーナ)

BONNIE PINK

3年振りのライブ、30分ではありますが素晴らしかったです。いきものがかり水野さんとのコラボも良かったです。

f:id:flea86:20180506180655j:plain

CINRA.com presents CROSSING CARNIVAL '18

渋谷O-group4会場で行われた標記のイベントに行ってきました。
映画や演劇など、音楽に限らないマルチカルチャーを取り上げているCINRAらしく、今回は大部分のアーティストがミュージシャンに限らず色々なアーティストを呼んでコラボする、という企画でした。

タイムテーブルと自分の観たものはこんな感じ。
f:id:flea86:20180422213403p:plain

タイテとしてかなりギュッと詰まりすぎていて「観たいもの被りすぎ!」「もう少し開演早めてもいいのでは…。」と思いましたが、とりあえず心配していた「押し」はほとんど無かったので計画通りには回れました。

コラボとして抜群に良かったのはGRAPEVINE+康本雅子(コンテンポラリーダンサー)。
序盤はGRAPEVINEだけで「MISOGI」「羽根」「FLY」と様々な時代の曲をやって"やっぱりGRAPEVINEのライブ、すごい!"と思ったのですが、続く「なしくずしの愛」でステージ袖からカラフルなパーカーを着た女性がフラッと現れて状況が一変。康本さん、バンドの前を横切って堂々と、激しく踊ります。コンテンポラリーダンスは「なしくずしの愛」の変拍子ともバチバチに合っていて、楽曲のエモーショナルな部分を更に高めていました。感動。
「なしくずしの愛」はやるかな、と思っていたのですが、続く「Sing」でも踊るとは思いませんでした。「Sing」は日常の中の"歌"についての曲ですが、それに合うようにO-EASTのサブステージを部屋に見立てて、キュウリに貪りついたり、文庫本を読みはじめたりしながら椅子に座って踊る様子に、ステージ上のメンバー(特に田中のアニキ)もサブステージの様子をチラチラ見ながら演奏していました。あれは確かに惹かれる。
コラボ最終曲は「KOL(キックアウトラヴァー)」。近年のGRAPEVINEの中でもノリが良い曲だけに、康本さんもフロアに突っ込んで拳を振り上げたりしながら盛り上げていました。それを受けてベースの金戸さんも前方に出てきてガンガン掻き鳴らす、という珍しいシーンもありました。これぞ相乗効果!
コラボ曲は全て楽曲の雰囲気が異なり、それに合わせて康本さんも異なるダンス表現でバチバチに対抗している、その構図がすごく熱かったです。この日多くのアーティストがミュージシャン同士のコラボを行なっていた中、敢えて異なる分野同士でのコラボを行なってくれたバインには改めて大きな拍手。それから最後にバインだけでやった「Arma」も、まるで映画のエンドロールのようで素晴らしかったです。完成された40分間、最高でした。

f:id:flea86:20180422221533j:plain

ほかに良かったコラボはTempalay×JABBA DA FOOTBALL CLUBの「月にタッチ」生演奏。両者のノリがピッタリでした。
Awesome City ClubTHE NOVEMBERSGAGLEは単体のライブとしてはすごく良かったのですが、コラボがちょっとまとまりきっていない感じがしました。惜しい。

f:id:flea86:20180422210335j:plain

あと、今日観た中で唯一コラボアーティストを置いていなかったのがKOHH。「Dirt Boys」でブチ上げて「暗い夜」に至るまで徐々にパーソナルな部分に没入していくライブは、確かに誰もコラボ出来ないわ…と思わされました。
アンコールあるかと思いましたが、代わりに「Dirt Boys」が流れてきて、それまで袖でずっと観ていた誰かの子供がステージに出てきて曲に合わせてダンスしてました(可愛い)。まさか、これがコラボだったのか…!?

cero "Contemporary Tokyo Cruise" DAY 1 「POLY LIFE」

f:id:flea86:20180413065155j:plain

cero3年振りの新作『POLY LIFE MALTI SOUL』リリース直前の2days企画、その1日目に行ってきました。

この日は対バン形式(翌日はワンマン)で、対バン相手はキセルカクバリズムのレーベルメイトです。
個人的には7年前のSYNCHRONICITYで弾き語り形式のライブを観たことがあるだけだったので、バンド形式(辻村兄弟+キーボード、ドラム、管楽器の5人)は初。
ほとんど楽曲も聴かずに行ったのですが、全体的にまったりとしつつもストレンジなリズムや細かな技巧を織り交ぜてくるあたりは、今のceroにも受け継がれているように感じました。来年で20周年とのこと、おめでとうございます(まだ早い?)。

さて、ceroのライブはいきなり新アルバムのイントロと思われる新曲から「魚の骨 鳥の羽」に繋がり、さらにもう1曲新曲。今のサポートメンバーたちも含めた新生ceroで創り上げてきた新しいサウンドが序盤からビシバシ襲い掛かります。
MC明けには「久々にやる」(高城さん)という「Summer Soul」、それに続いて「Yellow Magus」と、これまでの代表曲もプレイされましたが、アレンジがかなり異なっていました。特に小田朋美さんの女声コーラスが前面に出てきて高城さんとのコントラストを生み、今までのceroの弱点だった"色気のなさ"を克服していたことと、荒内さんのキーボードが音色・演奏ともに自由度が増していたこと、この2点が印象的でした。

2017年ベストアルバム

今週のお題今年買ってよかったもの
というのが来ていたので、インドの満員電車に乗り込む勢いで強引に年ベスねじ込みます。
あー、どの作品も、買ってよかったー。


1. The xx 『I See You』

2. Fleet Foxes 『Crack-Up』

3. Queens of the Stone Age 『Villains』

4. The National 『Sleep Well Beast

5. Kendrick Lamar 『DAMN.』

6. LCD Soundsystem 『American Dream』

7. yule 『Symbol』

8. St. Vincent 『Masseduction』

9. Wolf Alice 『Visions of a Life』

10. Royal Blood 『How Did We Get So Dark?』