DO-MANNAKA de Alternative

走るポップ・リスナー、その魂のゆくゑ

CINRA.com presents CROSSING CARNIVAL '18

渋谷O-group4会場で行われた標記のイベントに行ってきました。
映画や演劇など、音楽に限らないマルチカルチャーを取り上げているCINRAらしく、今回は大部分のアーティストがミュージシャンに限らず色々なアーティストを呼んでコラボする、という企画でした。

タイムテーブルと自分の観たものはこんな感じ。
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タイテとしてかなりギュッと詰まりすぎていて「観たいもの被りすぎ!」「もう少し開演早めてもいいのでは…。」と思いましたが、とりあえず心配していた「押し」はほとんど無かったので計画通りには回れました。

コラボとして抜群に良かったのはGRAPEVINE+康本雅子(コンテンポラリーダンサー)。
序盤はGRAPEVINEだけで「MISOGI」「羽根」「FLY」と様々な時代の曲をやって"やっぱりGRAPEVINEのライブ、すごい!"と思ったのですが、続く「なしくずしの愛」でステージ袖からカラフルなパーカーを着た女性がフラッと現れて状況が一変。康本さん、バンドの前を横切って堂々と、激しく踊ります。コンテンポラリーダンスは「なしくずしの愛」の変拍子ともバチバチに合っていて、楽曲のエモーショナルな部分を更に高めていました。感動。
「なしくずしの愛」はやるかな、と思っていたのですが、続く「Sing」でも踊るとは思いませんでした。「Sing」は日常の中の"歌"についての曲ですが、それに合うようにO-EASTのサブステージを部屋に見立てて、キュウリに貪りついたり、文庫本を読みはじめたりしながら椅子に座って踊る様子に、ステージ上のメンバー(特に田中のアニキ)もサブステージの様子をチラチラ見ながら演奏していました。あれは確かに惹かれる。
コラボ最終曲は「KOL(キックアウトラヴァー)」。近年のGRAPEVINEの中でもノリが良い曲だけに、康本さんもフロアに突っ込んで拳を振り上げたりしながら盛り上げていました。それを受けてベースの金戸さんも前方に出てきてガンガン掻き鳴らす、という珍しいシーンもありました。これぞ相乗効果!
コラボ曲は全て楽曲の雰囲気が異なり、それに合わせて康本さんも異なるダンス表現でバチバチに対抗している、その構図がすごく熱かったです。この日多くのアーティストがミュージシャン同士のコラボを行なっていた中、敢えて異なる分野同士でのコラボを行なってくれたバインには改めて大きな拍手。それから最後にバインだけでやった「Arma」も、まるで映画のエンドロールのようで素晴らしかったです。完成された40分間、最高でした。

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ほかに良かったコラボはTempalay×JABBA DA FOOTBALL CLUBの「月にタッチ」生演奏。両者のノリがピッタリでした。
Awesome City ClubTHE NOVEMBERSGAGLEは単体のライブとしてはすごく良かったのですが、コラボがちょっとまとまりきっていない感じがしました。惜しい。

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あと、今日観た中で唯一コラボアーティストを置いていなかったのがKOHH。「Dirt Boys」でブチ上げて「暗い夜」に至るまで徐々にパーソナルな部分に没入していくライブは、確かに誰もコラボ出来ないわ…と思わされました。
アンコールあるかと思いましたが、代わりに「Dirt Boys」が流れてきて、それまで袖でずっと観ていた誰かの子供がステージに出てきて曲に合わせてダンスしてました(可愛い)。まさか、これがコラボだったのか…!?