DO-MANNAKA de Alternative

走るポップ・リスナー、その魂のゆくゑ

Digitalism, 横濱ジャズプロムナード, そしてOgre You Asshole

10月7日(金曜日)
Digitalism @Shibuya-AX
(O.A: 80kidz)


名前が示す通りのエレクトロ・デュオ from Germany。

もう飛ばされる他なかったです。イシ(ヒゲもじゃの大きいほう)が煽れば、AX全体が沸き上がる。ものすごいスケール感のあるライブでした。

残る課題はやはり、イェンス(細くてかわいらしいほう)の歌。

もっと芯が強くなって、感情がにじみ出る歌声になれば、もしかしたら一時期のくるりと似たような文脈でデジタリズムも聴くことができるかもしれない。

もしそうなったら、エレクトロの枠を飛び越えて、いろんな人に彼らの音楽は届きそうだ。楽しみ。




10月9日(日曜日)
横濱ジャズプロムナード @横浜市内ホール・バー等


横浜の街全体を舞台にした一大ジャズ祭り。

個人的お目当ては、ヒカシュー。ジャズ流のアレンジを施すのか?と思ったのですが、巻上さん曰くここ最近の公演と同じ内容とのことで、要するにバリバリのニューウェーブでした。ジャズイベントなのにジャズじゃない!笑。

演奏は円熟味を感じる見た目とは裏腹に、かなり「新しかった」です。新鮮とかではなく、とにかく「新しい!」というのがまず最初に感想として出てくるライブ。ニューウェーブ魂、ここにあり。

ヒカシュー後はいろんな会場を回って、きちんと(?)ジャズを堪能。開港記念会館のヨーロッパ風の内装に感嘆したり、スガ・ダイローさんのエモすぎる早弾きにこれまた感嘆したり、なかなか楽しかったです。




10月10日(月曜日・体育の日)
Ogre You Asshole
『homely』リリースツアーファイナル @赤坂BLITZ


一歩足を踏み入れると、そこは透明な泥沼。
そして、泥沼の中には、純粋に煌めくポップ・アートがありました。

旧作の楽曲を一切やらず、「homely」の世界観に焦点を合わせたライブ。

ひたすら不可思議で、しかし距離の遠さは感じず、それがまた不可思議で、なんだか「?」と「!」の間をぐるぐる回っているような感覚のライブでした。

アンコールは、前作から「バランス」。ずいぶん素朴なアレンジになっていて、前作から大幅に立ち位置を変えたんだな、というのがここからも伝わったきた。

今後の彼らは、音楽を「親しみやすい芸術」として推し進める(あるいは、再興する)担い手になっていくと思います。さらなる進化が楽しみです。


アイ ラブ ユー デュード

アイ ラブ ユー デュード

生きること

生きること

homely

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