FUJI ROCK '17 (3) 3日目
前夜祭からはじまって、早くも最終日。疲れもないわけではないし、妙に左肩が痛い(おそらくワンショルダーバッグのせい)のですが、今日も朝から動きます。
・MONO NO AWARE (Red Marquee)
変幻自在のグルーヴ、曲構成。緊張していたのか少し硬かったけど、「イワンコッチャナイ」でのパントマイムはキマってました。
この後は初めてドラゴンドラに乗ってDay Dreamingへ。
ゴンドラ内からWhite Stageも見えました。
・Licaxxx (Day Dreaming)
見た目かわいい、しかしなかなか男前?なゴリゴリのテクノDJ。あとでラジオ番組も聴いてみたら、声も予想外に低くてびっくりしたのは余談です。
ドラゴンドラ、高所恐怖症の私にはfear!fear!fear!!!しかなかったです。
・ Real Estate (White Stage)
今日の前半は、彼らの音で気持ち良くユラユラ揺れるのが最大の目標でした。なんとかこのインディロックを生き長らえさせて下さい。
・Lucas Graham (Green Stage)
カッコいい。脱がなければ。
・トクマルシューゴ (White Stage)
今回のフジで最も「面白い音が鳴っていた」ライヴ。三浦千明さんがもう一人のマルチプレイヤーとして加わったおかげでユミコさんの自由度が増して、それが全体の面白さ向上につながってます。「Hikageno」のロックスター風ギターソロ、最高でした笑。
最近のトクマルさんは作品でもライヴでもやけに元気というか、活力があるように感じるのですが、今回のフジのMCでその要因が「登山」であることが分かりました。山は偉大。
・LOVE PSYCHEDELICO (Field of Heaven)
混みすぎて観れず。あきらめてSlowdiveへ。
・Slowdive (Red Marquee)
十数年ぶりの新作が往年のシューゲファンを沸かせたSlowdive。雨の影響もありますが、こういうアクトが超満員になるのは今のフジの世代感を如実に表しているなあ、と。
そしてライヴですが、う~ん、そんなに良い?という感じでした。とくにドラムがプシュ、プシュ、と抜ける感じで居心地が悪い。われわれ30歳前後の世代はアタック強めのドラムスを聴き過ぎているせいかもしれませんが(EDMとか特にそうですよね)。こういう音の感覚の違いも、やはり世代感出るな~と思いました。
・YUKI (Green Stage)
2日目のフリッパーズ対決と並んで、今回のフジにおけるこだわりの並べ方であると思しき「女性ソロでグリーン3タテ」。その1発目はフジ初登場のYUKIさん。
バンドセットとオーケストラセットが見事にミックスされたバックの後押しを受けて、「大人の魅力」と「少女のような元気さ」の両面を炸裂させていました。
・Bonobo (White Stage)
後半のみ。期待していた「Outlier」も「Bambro Koyo Ganda」も両方聴けて満足。
・Lorde (Green Stage)
女性ソロでグリーン3タテ・パート2。とにかく強かった。10代でデビューして、少女らしさもあった前回来日時とはまったく異なるタフさに震えました。でも、衣装はドレスなのに足元は東京靴流通センターとかでも買えそうなアディダスのスーパースターだったりするあたりは、まだまだ幼さ残していてそれも良かったと思います。
・Asgeir (White Stage)
後半のみ。Bonoboとの国境なきエレクトロな並びは良かったです。ただ、そんなにスケール感のあるライヴには見えず。沁みる~!と言う人が多いのも分かるのですが、それが伝わるのはステージ前方のほうだけかな、と感じてしまう演奏でした。
・Bjork (Green Stage)
女性ソロでグリーン3タテ・パート3。ヘヴンのThundercatと死ぬほど迷ったのですが、やっぱり今日のグリーンの流れはしっかり体感しておきたい!というわけでビョークを選択。
ライヴは想像以上に「ビョークさんとアルカくん」といった感じ。しかし「Joga」のような歴代の名曲も魅力を損なわずにプレイされていたし、何よりこの難解なエレクトロビーツについていくオーケストラがすごかったです。完全に感覚を奪われました。
終盤の火花散るステージングも含め、近年よくあるパッケージングされたフェスティバルでは絶対に観られないものをここで見れて良かったです。
・水曜日のカンパネラ (Red Marquee)
SMASHの企てた女性アーティストの流れはまだまだ終わりません。今度はレッドマーキーで水カンです。
MCで昨年の同じ日にお母様が亡くなられたと言っていたこともあり、今回はかなりシリアスなステージング。それがコムアイさんの持つ神秘的な魅力も引き出していました。
・Goldroom (Red Marquee)
オリジナル作も出しているトラックメイカーでもありますが、今回はフジの深夜といえばこれだよねー!なDJセット。それでもただ単に強めの音で押し切るわけでなく、彼らしいスイム・ビートも感じた揺れるサウンドメイキングでした。気持ちよかったー!
Goldroomのあとは、例の"フジ4日目"に備えてちょっと宿で休憩。
・YOUR SONG IS GOOD (Red Marquee)
というわけで、フジ4日目のヘッドライナー・ユアソンへ。もう長靴を履く気にもなれず、裸足でマラソンシューズ履いて、宿から爆走して行きました。この時点で完全に解き放たれてます。
ライブはもうエンヤエンヤの大盛り上がりだったのですが、終盤、朝日が登ってくるころになるとノスタルジックさも感じるダブめな音にシフトして、まるでこの4日間を皆で懐かしんでいるような雰囲気に。本当にオーラスがこの人たちで良かったと思いました。