DO-MANNAKA de Alternative

走るポップ・リスナー、その魂のゆくゑ

Bringly up-vol.2- @渋谷LUSH

音楽Webメディア「kinz up(http://kinz-up.com/)」の主催イベントに行きました。

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トップバッターは大阪のSSW・kojipullの弾き語り。
バンドセット時の音を聴いたときはYogee New Wavesあたりとの類似性を感じたのですが、弾き語りになるとロマンティック(かつ少しエロティック)な部分が際立ち、ヨギーから曽我部恵一を飛び越えて尾崎豊の領域まで達しているかのような、そんな感じがしました。2010年代に蘇った尾崎豊…なんて書くと大袈裟でしょうか?しかし現代のリアルな要素が詰まった歌詞などにも、尾崎感がありました。

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2番手は、女性ラッパーのMCperoと、ギターも弾くDTMアーティストUKRによるユニット・MCperoとUKR。このユニットでは今回が初ライブだそうです。
可愛らしい女性がいかにも女の子っぽくラップしているとEAST END × YURIを思い出してしまう中年精神の持ち主である私ですが(苦笑)、そんなラップがDTMに乗っかると、イマっぽさが際立ってとてもフレッシュでした。MCperoさんはラップだけでなく歌もファルセットを活かしてしっかり歌い上げていて、今後もいろんな可能性がありそうです。


3番手はエレクトロ・ダンスロックバンドLucky Kilimanjaro。
決めポーズを全員でキメてからの1曲目は、いきなり代表曲と言える「SUPER STAR」。この曲、展開はEDMっぽいのですが、シンセポップ/ダンスロックの領域は逸脱せずにギリギリのところで踏みとどまっているのが素晴らしいです。約3ヶ月振りのライブということで、その後は新曲も交えて進行。Warp Recordsでも扱っていそうなガチガチのテクノナンバーもあったりして、今後は更にフロアを踊らせるバンドになっていきそうです。ちょっとサカナクションの影響を受け過ぎているのは気になりますが…。

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アンカーはトラックメイカー/MPCプレイヤーのSTUTS。
汗をかきながらMPCを叩きまくり、ビートを刻みながら様々なサウンドコントロールを行う姿にはDIY精神をビシバシ感じました。ラストは大名曲「夜を使い果たして feat.PUNPEE」で締め。”いつかのテレビ小僧も デカいスピーカーの前で 本物のローを知り一人前になる”というリリックには現場の良さが詰まっているなーと感じましたし、今日この場に来て良かったと思いました。

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