DO-MANNAKA de Alternative

走るポップ・リスナー、その魂のゆくゑ

yule リリースツアー”Caravan” @月見ル君思フ

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まん丸の月で照らせ。
光らなくても
(”sleepless sleep”)

東京の新鋭ポップバンド・yuleの1stアルバム『Symbol』のリリースツアー東京編に行きました。

ゲストはSpecial Favorive MusicとMARQUEE BEACH CLUB。
Special Favorive Musicは音楽好きの間では話題になっていて、私も「Ceremony」だけはYouTubeでチェックしていたのですが、ふむ…?という感じであんまりピンと来ていませんでした。実際に観てみたら、歌+サックス+ヴァイオリン+キーボードのウワモノ達に結構揺らされて、いい気分。パッと思いついたキャッチコピーは「大阪の渋谷系」。リズム隊が安定してくるとなお良いかも。
MARQUEE BEACH CLUBは、個人的に観るのは3回目。前回観た時より、圧倒的に良くなってました!6人全員でガッチリとした音の壁を建てつつ、一方で固くならずに自由に踊って弾けられる楽しさも備わっていて、特に「white」以降はずっとうわ〜!なんじゃこりゃ〜!すごーい!たーのしー!という感じになってました。yuleの音をイメージしつつ、徐々にMBCの世界観に連れて行くセットリストの流れも良かったです。Vo./KeyでフロントマンのコイブチさんとyuleのReiさんは長年の音楽仲間、というのも影響していたのかも。

MARQUEE BEACH CLUB 14/05/2017 @AOYAMA Moon Romantic

always
utopia
white
wonder
dive
eye
escape

そして本丸、yuleです。出だしはちょっと音荒いな?と思いましたがすぐに改善。ライブでは音に隙間が多い代わりに、メンバー間がコンタクトを交わしながら音を鳴らしていて、yuleというバンドが本当にバンド内のコミュニケーションや繋がりといったものを大切にして音を生み出していることを再確認。
中盤からは、これまでの短い時間のライブではあまり聴けなかった楽曲を立て続けに披露。「hope.」はAnnaさんの歌をきっかけにして音が壮大に膨らんでいく展開に感動。「It's dark outside」は生音ならではの力強さが加わって新しいイメージに。「Ruler」は音源以上にノリが良くて楽しかったです。このあたりのアレンジ力は、今後の制作への期待にも繋がります。
ここまでは立て続けに楽曲を並べてきましたが、ラスト2曲まで達したところでMCタイム。Reiさんが緊張と有難さ感じ過ぎで、若干挙動不審に(笑)。Annaさんもマイペースで、本当に面白くて可愛らしいフロントマンたちです。
そこからもはや鉄板の「sleepless sleep」と「羊が眠る頃」。この2曲に関しては、まだ結成して2年のバンドの演奏だとは到底思えませんでした。圧巻。月見ルがとんでもなく小さいハコに感じるほど、スケールのある演奏でした。
アンコールはアルバム未収録曲「舟乗りとバルカロール」で賑やかに終幕。全体を通してバンドの高い理想が形として表れていたし、まだまだ経歴の浅いバンドがここまでやってくれたことで、こちらも力をもらえた気がします。出演した他2組と合わせて「キャラバンは続くよ どこまでも」、となってほしいです。

yule 14/05/2017 @AOYAMA Moon Romantic

Morgenrot
ゴーストタウン
Symbol
Starry Song
Call
hope.
It's dark outside
Ruler
sleepless sleep
羊が眠る頃
(en.)舟乗りとバルカロール

追伸:
唯一残念だったのが、終演後バタバタしていて物販に寄れず、Symbol巾着袋を買えなかったこと。通販してください…!(懇願)