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DO-MANNAKA de Alternative

走るポップ・リスナー、その魂のゆくゑ

SYNCHRONICITY'17

今年で12回目の老舗サーキットフェス、SYNCHRONICITYへ行きました。

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スケジュールはこんな感じ。
年々規模が拡大していて、今年は開始が15時→12時に前倒し。体力が持つか不安でしたが、疲れよりも愉しみとワクワク感が勝ちましたね。

以下、各アーティスト雑感です。

・Ko Umehara @O-EAST 2nd
主催のお抱えDJ。私の知り合いの知り合いでもあったりします。
会場すぐのO-EASTは人がほとんどいないのですが、雰囲気に合わせてじわじわ上げていくスタイルはさすがベテランDJ。フェスの空気感を掴んで、いざスタート。

・RIDDIMATES @O-WEST
SYNCHRONICITYは毎回、スタートにブラス・ロックを持ってくるのが常。今回はRIDDIMATES。
楽しいのは当然として、もうちょっとお客さんが入り込める隙が音にあったらいいな、と思いました。

ササノマリイ @duo
小林うてなさん(D.A.N.のサポートでも活躍中)が参加しているという情報を聞いて、予定にはなかったですが急遽観ることに。
James Blakeの手法でRADWIMPSをやっているような…って、それすなわちillion?そんな感じの音でした。そういう音にうてなさんが加わってるのは逆に不思議。もっとサイケなものしかやらないと思ってました…。
あと、サポートメンバーのお一人がやっていた、スライム状の白いかたまりをビヨ〜ンと伸ばしてブヨブヨした音を出す機械(※語彙不足)がかなり気になりました。

OGRE YOU ASSHOLE @O-EAST
O-EASTの初っ端はいきなりのオウガ。最近、バンドのエンジニアさんがイベント時のサウンドチェックに時間が取れないことをTwitter上で嘆いていたので、それもあってのトップバッターなのかな…とも邪推。
セットリストは1曲目だけ分からず(こんな曲あったっけ?と思ってしまいました…分かる方教えて欲しいです…)。続く2曲目の「頭の体操」まではふわっとした感じでしたが、「フラッグ」で急転直下。中盤、出戸さんと馬渕さんのギターが轟音ポストロックばりに重なって炸裂した瞬間は、天界から冥界へと連れて行かれるかと思いました。そこから「見えないルール」、今回の馬渕ギター暴走タイムはストップ&ゴーを効かせて暴走→寸止め→暴走→寸止め→暴走、みたいな感じで、頭頂部を複数回撃たれた気分でした。
「フラッグ」「見えないルール」でギッタンギッタンにしたあとは、救いのような「ワイパー」で締めくくり。わずか5曲40分なのに、いろんな世界を見てしまったような気がします。改めて、音楽って面白い。オウガ、今回のベストアクトです。

・DYGL @O-WEST
以前、La Seraの来日公演ゲストで観たことがありますが、そのときとは全く違うバンドになってました。もう完全に「本場のUSガレージロックバンド」。アメリカと日本の往復で揉まれ、ストロークスのメンバーにプロデュースもしてもらい、しっかり育っている感じが見て取れました。観てるこちらも、力をもらえたなあ。
MCでも「調子はいかがですか?」と呼びかけていて、それって海外アーティストがよく言う「How are you doing?」の日本語訳ですよね?と思いました。DYGL、世界に通じる日本のロックバンドとしてこれから広く羽ばたいていきそうです。

・WONK @O-EAST 2nd
最近注目度の高いバンドですが、個人的には昨年出たアルバム『SPHERE』、あんまり好きじゃないんです。まんまジャズじゃんという感じで、それほど膨らんでないというか。なので今日も半分だけ、フロアのかなり後方で様子見。
結果、音源だとカチッと嵌り過ぎているところがライブだとフリーダムになっていて、わりと面白かったです。このまま実演型のバンドとして伸びていくのでしょうか?

・Nulbarich @duo
おそらく、この後のyahyelと並んで入場規制が厳しかったNulbarich。私も少し待たされました(おかげで、待機列のそばにあったコーヒー店で美味しいドーナツ買って食べることができましたが)。
観るたびにサポートメンバーが異なるNulbarich、今日はキーボードの女性がおらず、全体的に渋いメンズで固まってました。そのせいなのかは分かりませんが、「Spread Butter on My Bread」でのエグみがかなり効いてて良かったです。
WONK→Nulbarichと、最近話題のクロスオーバージャズのバンドを立て続けに観れたのは興味深かったです。

・フレンズ @o-nest
すごーい!きみたちはシティポップができるフレンズなんだね!たーのしー!
…はい、というわけで、フレンズです。いきなり「夜にダンス」でスタート、おかもとえみさんとひろせひろせさんの2人がお立ち台に乗って煽る煽る。その後も「塩と砂糖」で振り付け講座があったりするなど、どちらかというと”自由に楽しんでもらう”というより”強制参加型”の、J-ROCK的なライブのスタイル。従来、シティポップというとお客さんは自由に横揺れ〜みたいな感じでしたが、そこにJ-ROCK的なマナーを持ち込んできたのは新鮮でもあったし、私としては若干窮屈でもありました。

・Yogee New Waves @duo
フレンズを少し早めに切り上げたので、予定より多く4曲ほど聴けました。今日初めて聴いた新曲の「World Is Mine」(またこのタイトルを使うバンドが出てきてしまったか…)は、これまでのヨギーにはあまりなかったパンク色を前面に押し出した一曲。ちょっと意外でした。
新ベースの上野恒星さん、確かにちゃんと弾けてはいますが音が全くドライヴしないので、その上で各メンバーがあれこれプレイしても全部上滑りしてしまっている印象。このサウンドのままだったら、正直今後聴いていくのはツラいかな〜、と思ってしまいました。

・iri @o-nest
ステージでやるもんだ、と思っていたらフロア後方でのライブ。確かに声はSuperflyみたいでいいんですが、音は背中側にあるスピーカーから聞こえてきて違和感があるし、Awesome City Clubも観たかったので早めに切り上げて移動。次はちゃんとした環境で観たいです。

・Awesome City Club @duo
この日4/8が2年前、1stの『Awesome City Tracks』の発売日だったということもあってか、1stからの選曲が多かったです。
ただ、バンド全体の演奏はイマイチ元気がなかったような?外部スタッフを多く招いて作られた『〜Tracks 4』を経て、表現の幅は広がったもののバンドの音の連帯は少し弱くなっているように感じます。その分、atagiさんの情念とコーラスワークに大部分が依る「Cold & Dry」はすごく良かったし、沁みました。

ZAZEN BOYS @O-EAST
ライブは頻繁にやるものの、新作の製作には一向に入る気配のないZAZEN BOYS。長い模索期間の最中なのか、今日も「Friday Night」や「MABOROSHI IN MY BLOOD」、「IKASAMA LOVE」に「Sugar Man」と、一時期のライブではほとんど聴けなかった曲を多くプレイしていました。向井さんもあまりキーボードを弾かず、ギターが中心。新作は初期のギターロックに戻るのでしょうか?まだまだ読めません…。
このあと、HomecomingsやモーモールルギャバンのライブMCでもZAZEN BOYSの名前が出され、トリの渋さ知らズのライブにも(私は観れませんでしたが)向井さんがゲスト参加したらしく、この日後半の主役は間違いなくZAZEN BOYSになってました。

・STUTS @o-nest
生楽器はなく、たった一人なのにやたらと活きた音を鳴らしてくれるSTUTS。ヒップホップ系なのに実は超高学歴というのも好感が持てます。
iriのときとは逆で、STUTSはステージ上ではなくフロアでやっているのがしっくり来ました。これからも、世界中あらゆる場所で活きた音を鳴らしてほしいです。

・Homecomings @o-nest
ステージ上の佇まいが本当に好きなバンド。キラキラの電飾、ステキ女子×3名+妖精男子1名、そこにインディロックのサウンドが乗ればそれだけで完璧。今日は新曲「Play Yard Symphony」も披露され、次の展開への期待も持たせてくれました。
MCでGt.福富さんがテキトーなこと喋ってVo./Gt.畳野さんに冷たくあしらわれる毎度の流れも最高です。今日は福富さんがいきなり「ZAZEN BOYS観ましたか〜!?」とお客さんに尋ねて、その後、次の曲に行こうとしているメンバーを尻目に勝手にZAZENっぽいコードを弾いて困惑した畳野さんに怒られるという流れがありました。好きよ好きよもほどほどに!(笑)

モーモールルギャバン @duo
活動再開後は急に曲が真面目になってしまったのであまり聴いていなかったモーモールルギャバンですが、ライブで観ると曲が真面目になった分テクニックがバカテクになっていて、結局バカは変わっていなくて安心しました(笑)。ゲイリーの「シンクロニ…チチ」(と言って乳首を指差す)は本日の失笑王。あと、同時刻に別会場でやっていたNabowaのメンバーとゲイリーは同じコンビニでバイトをしていたことがあるそうです。これぞシンクロニシティ

Jojo Mayer & Nerve @O-WEST

SYNCHRONICITY史上初の海外アーティスト。音はミニマル…を通り越してかなり小さい。ドラムのテクがすごいのはわかりますが、迫力として伝わってきません。こんなんでいいのかな?と思って、実際ちょっと観ただけで離脱する人も多くて不安になりましたが、しばらく聴いていたら慣れてきてガッツリ踊れました。
TAICOCLUBとかだったらもっと良かったかも。

渋さ知らズオーケストラ @O-EAST
SYNCHRONICITYの締めはやはりこれ!というわけで、「本田工務店のテーマ」で一発はっちゃけて終了。
こういう「SYNCHRONICITYならでは」の部分と、新世代のアーティストがクロスオーバーして独特のイベントになっていく過程が本当に素晴らしいな、と改めて思いました。来年の開催も既に決まっているとのこと。楽しみです。