DO-MANNAKA de Alternative

走るポップ・リスナー、その魂のゆくゑ

Explosions in the Sky @ Liquidroom

2日連続のリキッドルーム
Explosions in the Skyはフジで2回観ていますが、2回とも短時間しか観れていません(1回目はまだ存在をよく知らず前半は他のアクトを観ていて、2回目はレッチリ待機のため序盤しか観れず)。
ただ、それにも関わらず2回とも感動して泣いてしまうくらい良くて、「フルサイズで観たい!」と昨年のフジロック以降ずっと思っていました。今日はようやく巡ってきたチャンス!音響のいいフロアのど真ん中で、堪能させていただきました。


軽く日本語と英語で挨拶、そして「Here we go」の合図のあとは、ほぼノンストップ。展開も縦横無尽なので、30曲くらいやったように思ったし、逆に1曲しかやってないようにも思いました(実際は11曲)。この辺りは、Mogwaiらと共に時代を作ってきたベテランの芸かと。
最新作『The Wilderness』で見せた「エレクトロニカとの融合」がどこまでハマっているかが唯一の不安でしたが、ギター中心の旧曲とクロスするように並べられても違和感がなく、新機軸もあくまで過去からの地続きの表現であることが聴いて取れました。
ちなみに以下がセットリスト。☆がついているのが『The Wilderness』の楽曲です。


Wilderness ☆
Catastrophe and the Cure
Logic of a Dream ☆
Greet Death
First Breath After Coma
The Birth and Death of the Day
With Tired Eyes, Tired Minds, Tired Souls, We Slept
Colors in Space ☆
Six Days at the Bottom of the Ocean
Disintegration Anxiety ☆
The Only Moment We Were Alone


Explosions in the Skyの音は、破壊と再生、失意と奮起、苦痛と歓喜、冷たさと温もりなど、ヒトが進む道程にあるモノの全てを受け入れて、築き上げられているように思います。それゆえに、言葉はないのに圧倒的なリアリティがありました。だからこそ、「ポストロック」という枠に全く留まっていないし、ハイレベルな演奏にも”理解”と”共感”を持ち込める…そんなふうに感じます。
ラストの「The Only Moment We Were Alone」は、自分の人生の出来事が頭の中で走馬燈のように流れていって、気づいたら、今回もやっぱり涙…。そんなわけで、ブツンと演奏終わった瞬間は「自分、いま死んだ!」と思いました。良いことも悪いこともあったけど、最期にこんな音に包まれて死ねたのでいい人生でした。悔いはないです。ありがとうEITS。

The Wilderness [国内盤CD] (MGNF1040)

The Wilderness [国内盤CD] (MGNF1040)

  • アーティスト: EXPLOSIONS IN THE SKY,エクスプロージョンズ・イン・ザ・スカイ
  • 出版社/メーカー: MAGNIPH
  • 発売日: 2016/04/02
  • メディア: CD
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