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DO-MANNAKA de Alternative

走るポップ・リスナー、その魂のゆくゑ

BAYCAMP 2016

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今時珍しいオールナイトの邦楽ロックイベント、BAYCAMPに参加。ファンであるAwesome City ClubやYogee New Waves、観てみたい!と思っていたDragon AshやCreepy Nuts、人気はあるけどどうなの?と思うキュウソネコカミ夜の本気ダンスなど、いろんな立場で観れるアクトが1日でまとめて楽しめる。その上、締めは復活のTHE BEACHES!!これは行くしかない!!というわけで(1週間前の北海道マラソンの打ち上げも兼ねて)行ってきました。

観たルートは以下の通り。
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春ねむり

オーディション選抜。
1曲目でいきなり泣く。
友だちから「枕営業だよねー」とネット上でこっそり言われたらしい。
今どきの若者の生き方、考え方を象徴するリリックの中に「3.11」や「放射能」といった言葉をスッと含ませることができるあたり、慶應大生らしい頭の良さは感じられた。

NOT WONK

北海道苫小牧という地で、どこのシーンにも染まらずに、素直に良いと思ったものを受け入れ、考えながら直進するPUNK ROCK。
だから、パンクなのにベーシストがRadioheadのTシャツ着ている、というのもしっくりきた。

SHISHAMO

永遠の学園祭バンド。ボーカルの声の透明感はいい。
登場SEがSAKEROCKの「URAWA-City」でおおーっとなりました。

ヤバいTシャツ屋さん

今話題のヤバT。MCはやはり面白い。この日は割と不発のようだったけれど、Baの女の子の天然ボケは冴えてた

Vo.「バンドマンって、『いけるかー!』ってよく言うけど、どこ行くんやろな?」
Ba.「イオンモール!」

曲はまあ、フェイクみたいなもんでした。

Homecomings

今回のベストアクト。
数年前に観たときは「USインディのコピバンレベル…申し訳ないけどすぐいなくなるだろうなー」と思ったのですが、2016年現在もフジロック出演などそこそこ活躍しているホムカミ。新作の曲を試聴したときに「なんかタフになってる…?」とおぼろげに感じましたが、ライブではそのタフさがキワッキワに放たれてました。ベース、ドラムのリズム隊2人の肝を押さえた演奏とコーラスが地平を拓いて、その上で畳野さんの声と福富さんのギターが自由に空中浮遊するイメージ…そのイメージに乗って、開放感ある極上の感覚を味わわせていただきました。
新作はなんとなくパスしてましたが、買います。極上体験をまたしてみたいので、アナログで。あと、どうでもいいけど畳野さんがフロア見渡しているときに見せる笑顔が、『君に届け』の爽子がニタァ…と笑うときの表情に似ていて少しグッときました。
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こんな感じの笑い。

go!go!vanillas

もうすっかり邦ロックファン向けショウビズバンドですね。楽曲はとにかくノリがよく、メンバーの動きも可愛らしい。
昔、The VaccinesとVampire WeekendのTシャツ着て英/米/日が混合したインディーロック鳴らしていた時代が懐かしい。
できれば、このバンドもイエモンみたいに洋楽コンプレックスとのせめぎあいの中で日本人に響くロックを追求してもらいたい。どうかなあ。
登場SEがELOでおおーっとなりました。

シャムキャッツ

開始前、当たり前のように客席撮影OKを出す夏目さん。でもそんなにパシャパシャ撮るお客さんはいなかった。こんなところでもフジやサマソニとの文化の違いを実感。
「MODELS」と「AFTER HOURS」をやってくれたの嬉しかったなあ。てか「MODELS」がこの場であんなに歓迎される曲だとは思わなかった。
シャムキャッツの曲は、怠惰に流れる日常の中のふとしたきらめき(主に女の子の)を鮮やかに魅せてくれる。昼下がりの時間にもちょうどよかったです。

BIGMAMA

ちょっとだけ。
「長渕さんみたく『俺たちの力で太陽を引きずり出そうぜ!』とか言いたかったけど、晴れましたね」と言っていたが、迫るのは灰色の雨雲・・・!

ストレイテナー

初っ端から「Melodic Storm」。演奏に勢いはなくなってきているものの、円熟味は増していた。
中盤は直近のアルバムから。夕方、海沿いの「ユーグレナ」は沁みた。晴れてたらもっと良かっただろう。
そこから「Alternative Dancer」。まさかテナーで80sディスコ調ダンスができるとは思わなかった。素晴らしく気持ちいい。感動。でも周りはきょとんとしていた。まあ、そんなもんでしょう。

あとは書き足していく予定。とりあえず他に良かったのは、友人お気に入りのTHA BLUE HERB、ヒップホップの面白みをショーケースしたCreepy Nuts、再びいびつに転がりだした銀杏BOYZなどなど。
逆にこれはなあ…と思ったのはキュウソネコカミ夜の本気ダンス。踊れー!暴れろー!と言う割に音が薄すぎ。まあその薄さが若い子中心に受けてるんだろうな…とは感じましたが、音楽文化まで薄っぺらくしてしまいそうで不安です。

あとはやはり感慨深かったのはTHE BEACHESですね。やる側も観る側も完全に昔を懐かしむモードでしたが、これだけ「踊るロック」が多文化主義で攻撃的だった時代もあったんだよなー、と踊りながらぼんやり考えてました。夜明けまでは『HI HEEL』の曲を中心に怪しげに、日が出てからはどんちゃんパーティーに、という流れは最高でした。

BAYCAMP、毎年運営が良くないと言われてますが個人的にはさほど不都合は感じなかったし、雨が降ろうがトイレが少なかろうがバスの列がなかなか進まなかろうが、フジロックで慣れてるので「まあこういうのも、フェスの一部じゃね?」と、むしろ楽しんでました。
おそらく文句をつける方はロッキングオン社のフェスによく行く方だと思いますが、ああいうのはレジャー化の末にお客さん本位になりすぎてヤバさを感じる空間作りを放棄しているフェスだと思っているので、主催のATフィールドとチッタワークスにはこれからもドキドキとワクワクに溢れたイベント制作を続けていって欲しいと思います。