DO-MANNAKA de Alternative

走るポップ・リスナー、その魂のゆくゑ

yule @新宿NINE SPICES

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 uremaとSeebirdsという2バンドのスプリット盤リリースイベントに、yuleが出る!yule、ずっと観たかったんだよ!というわけで、飛びつくようにチケット予約して観に行ってきました。

 yuleはSpincoaster経由で知ったバンド。結成は2015年、初ライブは今日と同じNINE SPICESで2015年8月に行っています(そのときのSpincoasterキュレーター・deidakuさんによるライブレポートはこちら)。そのときから、まだ1年経ってない!ド新人!
 とにかくレーベル決定記念でフリーDLされていた「Sleepless sleep」が最高で、トクマルシューゴやOf Monsters & Menが好きな自分にとってはドンピシャな音。絶対大きなバンドになる!と思っていたのですが、今日のライブでその自信は確信に変わりました(松坂大輔風に)。


・演奏にスケールと高揚感がある
 これは「Sleepless sleep」を聴いたときも思ったことですが、メンバー6人の音が揃った時のスケールと高揚感が半端ない。NINE SPICESのクリームホワイト色の壁をぶち抜くほどの強度があるように感じました。「これは、フジのグリーンステージで観たいな…。」とまで思いましたね。
 デモ音源のときはもっとチマッとした感じの音だったので、ここ最近になって意図的に曲のスケールを大きくしているのでしょう。それだけ、大きなステージを夢見ていることの証だと思います。


・男女ツインボーカルが華やか
 昨今のバンドでは増えつつあるスタイルですが、男女2人のコーラスワークも良かったです。妖精のような魅力を放つAnnaさんと、ギターを弾きながら実直な音を生み出すReiさん、この2人のバランスは絶妙だと思います。
 近いのはAwesome City ClubにおけるPORINさん×atagiさんのツインボーカルですかね。これもタイプは異なりますが、華やかです。


Awesome City Club – Don’t Think, Feel (Music Video)


・意外と?ボトムの音がしっかりしている
 意外と、と書くと失礼かもしれませんが、ドラム+ベースがしっかりと多人数バンドの音を支える役目を果たしていました。これは音源では分からなかったことなので、今日確認できてよかったなーと思うところでもあります。
 「リズム隊がしっかりしているバンドは伸びる!」が最近の自説なので、yuleもその条件に当てはまってくれたらいいなあ。


・なにより、夢がある!
 なにかと「現実のアレコレ」に押しつぶされがちな昨今の日本のシーンにおいて、yuleはSEKAI NO OWARI並みに「夢見る音楽」を実現していると思います。今日はBeach Houseのプリマヴェーラ・サウンドでのライブ中継を観てきたのですが、それに負けず劣らずの「夢見る音楽」でした。


Beach House @ Primavera Sound 2016 (Barcelona)

 このまま成長していけば、日本のシーンではほとんど根付いていない「ドリーム・ポップ」というジャンルの先駆者になれるかもしれない・・・そんな期待も膨らんだ、今日のライブでした。
 とにかく、まずはアルバムを!早く出してほしい!!Reiさんは「年内に…」と言っていましたが、もう可及的速やかにリリースを!おねがいしまああああああす!!!

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