DO-MANNAKA de Alternative

走るポップ・リスナー、その魂のゆくゑ

ROPPONGI VARIT grand opening party! LUCKY TAPES / Awesome City Club

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六本木に新しくオープンした、神戸Varit.の姉妹店・六本木Varit.へ初めて遊びに行きました。
アニキ分の神戸Varit.、渋谷の7th Floorの系列店なんですね。初めて知りました。遠すぎ…!


内装は「六本木」を意識して、ゴージャスさを押し出してました。
階段にはシャンデリア、入口にもシャンデリア、ドアを開けた先のフロントにもシャンデリア。どんだけシャンデリアぶらさげとくの(笑)。
フロアの中央には巨大ミラーボールが回り、照明の基本色はパープル。雰囲気はすっかりクラブですが、スピーカーの位置は低めな辺り、やはりライブハウスです。
ライブハウスといえばドリンクですが、プラカップでの提供はなく、全てグラスor瓶でした。落として割っちゃったら大変だろうなあ…。ちなみにフードもありましたが、メニューはピザやカレー。ゆっくり食べられるラウンジも無いのに、頼む人いるんでしょうか…?


そんな「ラグジュアリーなんだけど微妙にラグジュアリーになりきれてない感」を感じながら、本日のお目当て・Awesome City Club。
肝心の音ですが、初っ端はボロボロ。各楽器の音響がバラバラで、特にベースの音が大きすぎ。序盤は「マツザカさんのベースを堪能する会」だと仮想して聴いてました。せっかくいきなり「アウトサイダー」から始めてくれたのに(泣)。
フロアの盛り上がりもイマイチでしたが、中盤の新曲「Don't Think, Feel」あたりから多少改善されて、お客さんもノレるようになっていきました。「Don't Think, Feel」、atagiさんがハンドマイクで歌うダンスチューンで、いわゆる"PORIN曲"である「4月のマーチ」と双璧をなす"atagi曲"になっていきそうな予感がします。今日はこの曲が一番よかった。


MCでは、六本木Varit.の店長とは古くからの知り合いであること、そしてそういったインディー時代からの知り合いと徐々に顔を合わす機会がなくなっていることを話してくれたatagiさん。「メジャーにいることの寂しさ」を感じましたが、そういった寂しさも力に変えてがんばってほしいものです。


寂しさの力 (新潮新書)

寂しさの力 (新潮新書)

△是非atagiさんに読んでもらいたい一冊。


後攻、LUCKY TAPES。以前よりシャッフル・ビートの曲が増えて、明るさが増した印象。ただ、やはり高橋海さんのヴォーカルは、ソウル・ミュージックとしてはあまりにも線が細すぎる。LUCKY TAPESが凡百のソウル・ミュージックと異なるのは、高橋さんの繊細なヴォーカるによるものが大きいとは思うのですが、もうちょっと深みがあってもいいような気がします。


アンコールは2組でのセッション。何やるのかな?と思ったら、始まったのはTahiti 80の「Heartbeat」。この2組に、ぴったりすぎる!先日もGLIM SPANKYが自主企画でThe Beatlesの「Hey Jude」をWalkings・Gliderとセッションしてて「ああ~ぴったりだわ~」と思いましたが、こうしたアーティスト同士を繋ぐ懸け橋となるような楽曲を聴ける場があるのはやっぱり良いですね。興味を広げるだけでなく、その興味の根っこにあるものを知り、それらも含めてまるごと「音楽」を楽しむ。良い時間でした。