DO-MANNAKA de Alternative

走るポップ・リスナー、その魂のゆくゑ

7/12 ジョグ+cero

◼︎今日のメニュー
35分疲労抜きジョグ(7km)

 昨日のレース×3本で身体はぐったり…でしたが、筋肉痛のようなものはほとんどなし。しいていえばハムストリングスくらい。まあ3本とも全力で走っていない(走れていない)からなあ。
 不調の原因を探りに神経内科にかかってみたのですが、問答無用でMRIに乗せられて、「原因は脳じゃないですね。それじゃあ分かりません」で、5,000円強ぼったくられて終わり。医療費3割負担じゃなかったら約20,000円。そんなにかけて「なんも分かりません」って、国民の皆様、医療費ムダ使いしてすいませんでしただよ。
 でも、MRI体験は面白かったです。ずっとNine Inch Nails「Survivalism」のイントロみたいなインダストリアル・ノイズ発してましたし。まあひとまず、より健康的な生活を目指すしかないか。それにしても今日は暑かった。クールダウンベイベー。


◼︎今日聴いた音楽
cero @zepp tokyo
「Obscure Ride」ツアーのファイナル。全国17箇所、ceroとしては過去最長のツアーを乗りこなしてのファイナルとあって、ライブの流れ・完成度共に素晴らしい出来でした。

今のceroは「東京を代表するバンド」とよく言われますが、今日のライブで、私もそれが正しいと確信しました。
そもそも東京という都市は、時代や往来する人々などが作る「揺らぎ」の中で形成されている。ゆらゆらしている中でひゅっ、と飛び出したものが形になり、積み重ねられていくような都市なので、その形成過程は非常に曖昧(obscure)なものと言える(新国立競技場があんなヘンテコな案で通っちゃったりするのも、実はそのせいだと思っています)。その「揺らぎ」そのものをライブパフォーマンスで、しかも超ハイクオリティで表現したのが今日のceroだったと思います。
例えば、ソウル/R&B/ジャズのようなアーバンなスタイルを借りてアルバムを作り、それを現場で表現したこと。それらの表現に精通したサポートメンバーを揃えたこと。曲の世界観が行ったり来たりしながらも、筋の通ったライブ構成が出来ていたこと(特に、中盤の「Driftin'」「Orphans」「Roji」「大停電の夜に」のメロウ四重固めは、曲の雰囲気に共通点はあるけれど歌われる世界観や登場人物は完全にバラバラ)。あと、MCがとっちらかっていてまとまりがないこと(笑。でも、東京人の会話って大抵そんなもんかもしれません)。
これらの要素が「揺らぎ」と同調し、表現するのが非常に難しい”多様なヒトの、感性の幅広さ”にぴったり追いついたことで、曖昧なメカニズムに乗っかること(obscure ride)が出来たのではないか…と考えています。
現状、「揺らぎ」の中で起こる出来事や作られた都市そのものを表現するアーティストは多いけれど、「揺らぎ」そのものを描けるのは、今はおそらくceroしかいないと思います。今日のライブは、まさしく”幻想都市の成り立ち”(ticktack)が立ち上ってくるような、独特で、スケールの大きなライブでした*1

是非ceroには、少なくとも2020年までは、東京を世界へレプリゼントする存在を担ってほしいと思っています。だからまずは、コーチェラとかグラストンベリーのようなデカい海外フェスに出て、外国の方々に「東京のしくみ」を音で理解させるところまで行ってほしいです。それが出来るのは、やっぱり今のところceroだけですから。

*1:この「揺らぎ」から生み出される東京の都市や人々の考え方をうまく調整していくのが実は私の仕事なので、今日のライブ観ながら”しっかりやらなきゃな…!”と改めて思った次第です