DO-MANNAKA de Alternative

走るポップ・リスナー、その魂のゆくゑ

6/2 軽ジョグ

◼︎今日のメニュー
補強、35分ジョグ(7km)

SAKEから帰ってきてから走る。終演後、駅までのダッシュのほうが疲れたかも笑。

◼︎今日聴いた音楽
SAKEROCK @両国国技館
人生初にして最後のSAKEROCKのライブ。「はじめまして」が「さよなら」になってしまった。観たいものは観れるときにちゃんと観るべきだと痛感。
ムカデ行列でメンバー土俵入り、スタートは『おじいさん先生』より「進化」(意外な選曲!)。至極シンプルかつ軽快に演奏が進んでいく。曲目も初期のものから最新作『SAYONARA』までごちゃ混ぜで、「ラストライブだからきっちりセットリスト練ってきたぜ!」というよりは「やりたい曲をやりたいようにやります〜」みたいな感じ。最後まで、サケらしい組み立て方だなあ。
序盤は伊藤さんがドラムの入りをミスって星野さんに止められるなど、久々かつ5人編成への不慣れさからイマイチ演奏にまとまりがないように思えた。けれど、星野さんがマリンバに切り替えた「Emerald Music」からグッと演奏がタイトに。結構バンド内でも不安があったであろう星野マリンバ曲が上手く乗り切れたことで、勢いが出てきたように見えました。
その勢いに乗って、中盤以降は国技館をホームに変えつつ、音がフリーダムに歌い回る。ハマケンの謎のソウル大暴走、まさかの「めっちゃ好きやね〜ん♪」など、笑える要素を含みつつ「会社員」「菌」などの名曲の数々を放出。いやー、楽しいな。これホントにラストライブか?と思っていたら、「MUDA」であっさり終わってしまった。やはり終わりは来るもんだ。
ちょっと感傷的になりつつ、1回目のアンコール。お、白スーツだ!着替えるの時間かかったんだろうな笑。まっさらな印象のステージで始まったのは「インストバンドの歌」。これはグッときた。そこから、本編で上手くいった「Emerald Music」と「会社員」を再度演奏。上手くいったから、もっかいやっちゃおうか!というシンプルな考えをバンドとお客さんが共有して、それまでのホーム感が濃縮されて更に熱くなった。国技館がグッと狭くなったみたい。
2度目のアンコール。星野さん、MCで「狭いところで誰かに聴いてもらいたいと必死でがむしゃらにやってきて、ふと顔を上げたらこんなにたくさんの人に囲まれてた」と言っていて、表現する人にとってはこれほど嬉しい瞬間はないよな、とこちらまでなんか嬉しくなってしまった。表現者は時として孤独だし、誰にも振り向いてもらえない可能性もあることは私も知っている。だけど、SAKEROCKはきちんと自分たちの「正しい鳴らし方」を追求して、最後にここまで来れた。素晴らしいことです。
そういう思いで聴いた「SAYONARA」は、ひとつの表現者集団のエンドロールでもあり、メンバーひとりひとり+お客さんひとりひとりの「表現」のスタートの合図にも聴こえた。メンバーは全員音楽を続ける(どころか、全員よりビックに、より深いところへ行こうとしている)し、私たちの人生も続く。この日、両国国技館というホームに集まったひとりひとりがどういう表現の道を歩んでいくか、自分自身含め、とても楽しみです。