DO-MANNAKA de Alternative

走るポップ・リスナー、その魂のゆくゑ

Vampire Weekend『Modern Vampires Of The City』から「聴いてみたい」と思った作品群

モダン・ヴァンパイアズ・オブ・ザ・シティ

モダン・ヴァンパイアズ・オブ・ザ・シティ

今週国内盤がリリースされたヴァンパイア・ウィークエンドの新作『モダン・ヴァンパイアズ・オブ・ザ・シティ』。とてもいいアルバムですね。作品として「良い」だけではなく、アメリカの音楽を、歴史や文化を横断してひとつの作品に落とし込んだところも「良い」と思います。リスナーの音楽の世界観を広く、深くしてくれる一枚です。


ということで、今回は『Modern Vampires〜』とつながりを持つ作品で「聴いてみたい!」と思ったものを、メモ的にまとめてみます。


まずは、作品の中で直接言及されているものから。

One Blood

One Blood

ジャマイカ出身キングストン育ちのレゲエシンガーの90年作。この作品の表題曲「One Blood」の歌詞から、今回の作品タイトル"Modern Vampires Of The City"は採られています。


Nyahbinghi [Analog]

Nyahbinghi [Analog]

「Obvious Bicycle」のサンプリング元。こちらもレゲエ。


Anthology

Anthology

「Step」のリリックはYZ「Who's That Girl」から引用。この曲をサンプリングしたのがSouls Of Mischief「Step To My Girl」で、この曲には他にBreadの「Aubrey」からもサンプリングあり。そして「Step」のサビの入りと「Aubrey」のAメロの入りは同じメロディ...という複雑な引用構成になってます。


Master

Master

「Step」のリリックに登場する一枚。アメリカ伝統の悪人顔ラッパー。


ブラック&デッカー+1(K2HD/紙ジャケット仕様)

ブラック&デッカー+1(K2HD/紙ジャケット仕様)

Forty Licks

Forty Licks

「Ya Hey」のリリックに登場する、フェスティバルのDJが回している曲がデズモンド・デッカーの「Israelites」とローリング・ストーンズの「19th Nervous Breakdown」。正直、このつなぎ方はアリなんでしょうか?


過去の音楽を現代に生かす、という意味ではこの作品も欠かせないでしょう。

Random Access Memories

Random Access Memories

リリース前ですが、試聴された方の反応を見ると今回のVWが行った手法と似たようなことをやっているように思います(若干、年代とジャンルが限られていますが)。なんといっても、タイトルが懐かしの「RAM」ですしね。


※時間の都合で今回はここまで。交流アーティストの作品、先日放送されたモンチコンのラジオで紹介された曲、なども今後リストアップしていく予定です。