DO-MANNAKA de Alternative

走るポップ・リスナー、その魂のゆくゑ

my private best album 2012

1 Passion Pit / Gossamer

Gossamer

Gossamer

表面的には甘美なポップに聴こえるけれども、内実はネガティブな感情が渦巻き、苦々しさに満ち溢れたパッション・ピットの2ndアルバム。どんなに生きることが困難であったとしても、自分なりの表現を身に付け、その表現に賭けることが出来れば、抱えている困難だって武器に出来る。だから、もっと自分の表現を磨いていこう・・・そういうことを教えてくれる1枚でした。


2 Cloud Nothings / Attack on Memory

Attack on Memory

Attack on Memory

1位のPassion Pit『Gossamer』で気付かされたのと同じことを、このアルバムからも感じました。ただし、こちらの表現方法は甘美さのかけらもない、荒々しいグランジ・ロック。音も歌詞も、ジャケットにさえも全く色彩が無いのですが、それでも何故かこのアルバムから光明のようなものを感じてしまうのは、ディラン・バルディという人物が持つ人柄のせいか、それとも時折覗かせる生来の優れたメロディ・センスのせいか。


3 くるり / 坩堝の電圧

坩堝の電圧(るつぼのぼるつ)(初回限定盤B:DVD付き)

坩堝の電圧(るつぼのぼるつ)(初回限定盤B:DVD付き)

くるり的ホワイト・アルバム」というキャッチコピーがまさにぴったりな、多種多様かつハイクオリティな19曲による大作。何があっても記憶から失われることのない故郷を想う「soma」に象徴されるように、どこまでも日本人的な作品でありながら、その一方で古き良きUKロックへの憧憬を失わなかったり、アルゼンチンや中国など思いもよらぬ土地にアプローチをかけてみたりするなど、意外と「国際派」のアルバムとしても機能している辺りが面白いです。


4 mumford & sons / babel

Babel

Babel

滋養強壮によく効きます。


5 grizzly bear / shields

Shields [帯・解説付き / 国内盤] (BRC344)

Shields [帯・解説付き / 国内盤] (BRC344)

温もりに満ち溢れた脅威の音楽。


6 hot chip / in our heads

In Our Heads

In Our Heads

「心の暖かさ」が伝わってくるエレクトロといえば、これまで私の中ではDigitalismがトップだったのですが、この一作でHot Chipが一気に逆転しました。


7 cero / my lost city

My Lost City

My Lost City

レコード大賞やゴールドディスク大賞よりも、直木賞を授与したい。そんな一作。


8 taylor swift / red

レッド-デラックス・エディション

レッド-デラックス・エディション

あるひとりの女性の体験記的作品が、これだけ多くの共感を集めるというのはやはり凄い。


9 glen check / haute couture

Glen Check 1集 - Haute Couture (韓国盤)

Glen Check 1集 - Haute Couture (韓国盤)

韓国発・世界基準。また来年も日本に来てくださいね。


10 カメラ=万年筆 / coup d'etat

coup d'Dtat

coup d'Dtat

めくるめくポップ劇場。こういうバンドがポップカルチャーを攫っていくと面白い。


11 calvin harris / 18 months
12 dirty projectors / swing lo magellan
13 django django / django django
14 alabama shakes / boys & girls
15 sigur ros / valtari
16 the birthday / vision
17 perfume genius / put your back N2 it
18 平賀さち枝 / 23歳
19 beach house / bloom
20 mo'some tonebender / strange utopia crazy kitchen