DO-MANNAKA de Alternative

走るポップ・リスナー、その魂のゆくゑ

ARABAKI ROCK FEST.12 day1

4/28−29日、宮城県川崎町にあるエコキャンプみちのくにて行われた「ARABAKI ROCK FEST.12」に行って来ました。

桜が綺麗!春フェスらしい雰囲気の中、2日間全力で楽しみ倒してきました。

以下、時系列順に今回のアラバキをメモしていきたいと思います。
まず、1日目から。

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前日、仕事と陸上の練習を終えたあと、大宮へ移動。翌日始発で会場へ向かったものの、仙台駅→会場のシャトルバスは長蛇の列。おまけに会場へ向かう一般車の渋滞もあり、8時ごろ仙台駅を出たにも関わらず到着は10時過ぎになってしまいました。この時点で9時50分スタートの撃鉄は諦めました。撃鉄、ライブ結構やっているバンドなのにこれまで1度も観れていないなんてホント運がないなあ・・・と、ちょっぴり落ち込みながらの会場入りでした。最初のアクトから観るには、やはり前日から宿泊していないと駄目みたいですね。


東京カランコロン @津軽ステージ

私のARABAKI最初のステージは、ユニークかつ軽快なポップミュージックを鳴らす5人組・東京カランコロン。前回、イベントのサブステージで観た際は音響の悪さもあっていまいち納得がいかなかったのですが、今回は良かった!特に、前回観たライブでセットリストに入っていなかった珠玉のカランコロン流バラード「ラブ・ミー・テンダー」が素晴らしかったです。
彼らはちょっと恥ずかしくなるくらいトゥーマッチな恋の気持ちを歌うバンドですが、各メンバーで微妙に異なる音楽的個性にもまれて、ちょっぴりはみだし気味の気持ちも普遍的なポップへとまとまっているように感じました。
あと、これだけは言っておかないと・・・せんせい、可愛すぎです!!



GRAPEVINE @陸奥ステージ

開始前に川崎町長が熱く語りすぎて、トップバッターなのにいきなり5分押しという珍事(笑)。これは今年の大きなトピック・・・というか、語り継がれるネタになるかも・・・?
で、バインのライヴは最新作『MISOGI EP』からの楽曲を中心に、町長の挨拶とは真逆の安定感を見せつけながら進行。私はまだ『MISOGI EP』聴けていない(ということは聴いたことない曲=MISOGI EPの曲だった)のですが、中盤のドープなベースラインに乗っかってメンバー3人が代るがわるに打楽器を叩きまくる曲がかなり痺れました。あと、嬉しかったのが「スロウ」と「君を待つ間」。今のバインにはちょっと余裕綽々すぎる気もしましたが、ライブで聞いてみたかった曲なので素直に嬉しかったです。



10-FEET @磐越ステージ

陸奥→磐越はほぼ真っ直ぐなはずなのに道に迷うという方向音痴ぶりを発揮してしまったため、後半4曲程度しか観られなかった10-FEET。TAKUMA氏の叫び、というか呼びかけはものすごい実直さを感じさせました。

この日のランチは、10-FEETを観ながら、東山食堂のグリーンカレー。優しめの味かと思いきや、意外と辛味もあってカレーらしかったです。東山食堂ではこのあとマンゴービールも頼みましたが、甘みと苦味がうまい具合に混同せず、普通に美味しく呑めました。あんまり「フェス飯」にはこだわらないほうですが、ここの食べ物はかなりイケる!と思いました。



・Mountain Mocha Kilimanjaro @鰰ステージ

昨年のフジロックにも出演していたマウンテン・モカ・キリマンジャロ。意外と普通のジャズファンクか・・・と思ったら、要所要所で挟まれるギターのBobsan氏のアジテーションが熱く(ときに暑苦しく)、それに従ってグルーヴが強化されていく様がなかなか痛快でした。



Curly Giraffe guest:Hirohisa Horie, KUMI&NAOKI(LOVE PSYCHEDELICO) @津軽ステージ

ビール飲みつつ小休憩がてらに観よう・・・と思っていたんです。しかし、音作りの達人4人が集まって鳴らされる音についつい反応してしまい、いつのまにか立ち上がってクラウドの方へ・・・。



津軽から花笠へ移動中。


・22 @花笠ステージ

「邦楽ロックフェス」だと一般的に思われているアラバキですが、次のアクトはノルウェーからの刺客・残響レコード所属の22。
暴れながらギターを弾いたり、ベースをぶん回す姿は同じく残響所属の9mm Parabellum Bulletを想起させるものでしたが、このバンドを特徴づけているのはなんといってもセンターのボーカル。ほかのメンバーがビュンビュン暴れまくる中でほぼ立ち位置を動かず、機械を弄りながら静謐なファルセットボイスを聴かせる様はまるで9mmにビョークが間違って加入してしまったかのようでした。一応、北欧らしいといえばらしいバンド。なかなか面白い存在感を放ってました。フジファブリック蹴ってまで見に行って良かった!



タテタカコ & element of the moment @津軽ステージ

私と同郷のタテタカコさん。この日は沖縄のバンドを招いての特別なステージだったそうです。
しかし、すみません、ここで眠気が・・・zzz。



the HIATUS @陸奥ステージ

The Birthdayとどちらを観るか激しく悩んだのですが、「悩んだときはとにかく大きなステージの方へ行け」が私のフェスの鉄則なので、それに則って大きい方のハイエイタスに行きました。
とにかく最新作『The World Of Pandemonium』の楽曲が素晴らしかったです。音の粒子が陸奥エリア全体にふぁーっと拡散していくような感じ。今、こういう音楽で多くのお客さんを持っていける邦楽アクトってほとんどいないと思う(海外ならシガー・ロス等いますが)ので、細美さんには旧来のエルレファンを多少裏切っても構わないから、この路線を更に追求していって欲しいです。



LA-PPISCH @鰰ステージ

開始とともに、車椅子の男性が一名ステージへ・・・。ボーカルのMAGUMIさん、なんと前日にギックリ腰をやってしまったそうで。
それでも「パヤパヤ」の前では「ちょっと立ってみようかな!」と言って(観客から心配されながら、ヨロヨロと)立ち上がってみたり、ラストでは車椅子押しながら走り回ってみたりと、楽しむためならとことん体張ってしまうお方なのでした。今回のライヴで、なんとなく長年愛される理由がわかった気がします。
中盤では「俺よりもっと病気だった人の曲やります」と言って「ワダツミの木」を披露。これには感動しました。
自分の中では「伝説のバンド」だったレピッシュですが、また何度でもライヴ観てみたくなりました。あと20年は観れる、って言ってましたもんね!よろしくお願いします!



斉藤和義 @磐越ステージ

ソロでは観たことあったものの、フルバンド編成では初めての斉藤和義さん。いきなり「歩いて帰ろう」「ずっと好きだった」と、盛り上がる曲連発。というか、全曲有名曲・話題曲ばかりで終始盛り上がりっぱなしでした。
そんな中でも、キャンプテントに関する下ネタをぶっ放したりしていて、野放図な印象は相変わらず。でもこういうのがロックスターってヤツなんでしょうねー。



9mm Parabellum Bullet @花笠ステージ

暴れた!大いに暴れた!
・・・しかし、最も精神的にアガったのは、中盤の「銀世界」と「カモメ」この2曲かもしれません。「銀世界」のサビの突き抜け方はかなりスッキリしたし、「カモメ」では逆に淡い感覚を助長する切ないボーカルを聴かせてくれました。
おそらく9mmが単なる「暴れるためのバンド」だったら、私はここまで聴き続けてこられなかったし、多くの人からも早々に飽きられていたと思います。アリーナ公演等を経てバンドが大きく成長してきたことが窺える、良いステージでした。
ただ、VJはもう少し頑張って欲しかった!もう少し思い切った演出があれば更に盛り上がったんじゃないかと思います。



SHERBETS @花笠ステージ

陸奥ステージの怒髪天が人いっぱいで全くステージが見えなかったので、花笠でやっていたSHERBETSでこの日は締めることに。
SHERBETSのほうもテントいっぱいまで埋まっていて、ベンジーの姿がかろうじて見える程度でしたが、かろうじて見える程度でも十分カッコ良さが伝わってくるベンジーはやはり凄いロック・アーティストだと感じました。



初日は以上12組を観ました。仙台駅への帰りのシャトルバスは乗った途端に撃沈、気づいたら駅前でした・・・。

アラバキメモ、2日目に続きます。