DO-MANNAKA de Alternative

走るポップ・リスナー、その魂のゆくゑ

残響record presents「vivid individuality」

1/16(日)
残響record presents「vivid individuality」
@Shibuya O-nest
Act: Wienners, OLDE WORLDE, SuiseiNoboAz, mudy on the 昨晩


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2011年のライヴ初め。ひさびさに観れるmudy on the 昨晩と、気にはなっていたがCDも未だ入手しておらずライヴにも行ったことがない3アーティスト、という個人的にはフェス並の超お得ラインナップだったので、ロードレース参加直後の疲れた脚をムリヤリ引きずってO-nestへ向かいました。
1週間ほど前にチケット入手したのですが、整理番号40番台。出演者やレーベル関連のTwitterアカウントでも直前になって積極的に宣伝していて、「そんなに売れていないのかな、メンツ悪くないのにな・・・やっぱり日曜はキツイのかな・・・」と考えていましたが、開演直前にネストに到着してみるとそこそこフロアは埋まっていて、とりあえず安心。


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・Wienners
 「ジャンルは関係ない!やりたい音楽をやってるだけだ!」というMCが印象的。しかし結局のところ、「パンク→民族系ダンスミュージック」のループを繰りかえしているだけのような気もした。もっといろいろやれると思う。
 ところで鍵盤弾いたりツマミいじってたりしてた女性は、Atari Teenage Riotを意識してるんだろうか。ちょっと気になった。


・OLDE WORLDE
 完全にアンビエント・ミュージックだと思ってなめてました。事前のイメージだったカントリー/フォーク調の穏やかなポップはもちろん、ノリの良いヒップホップや残響アーティストばりの轟音ロックまで、なんでも出来ちゃうんだなー、と感心しました。
 最初は静かで繊細な曲から入って、徐々に熱量を上げていく構成も良かった。そしてやっぱり、声が最高に良い。この声があるからどんな類いの音楽にも適応できるんでしょうね。素晴らしいです。CD、その場で買ってしまいました。


SuiseiNoboAz
 向井秀徳が好きそうな音だなー、としか思わなかった。個人的には、もう少し良いメロディが欲しい。
 申し訳ないが途中で離脱して、ネストの上のバーで焼酎かっくらってました。


mudy on the 昨晩
 今回唯一、既にライヴを観ているバンド。とはいえ前回観たのが1年以上前にさかのぼるので、最新アルバム『pavilion』の曲もライヴで聴いたことがないし、新鮮な気持ちで観ることができた。
 まず明らかに1年前から変わったなーと思ったのが、全員が以前にもましてさらにアグレッシブにプレイするようになったこと。以前は曲をなぞるようにプレイするシーンが多かったのに、複雑な構成の「deltal」や、途中でコーラスの入る「Sarliban」でも前につんのめるくらいの勢いで演奏していて、その熱さがガッツリこちらにまで伝わってきた。センターの桐山くんも加入当初は完全に横を向いていたのが、今日はきちんと(?)前を向いてギター弾いてました。
 あと、フルサワさんがMC慣れしていた(笑)。以前は「mudy on the 昨晩です・・・えー、mudy on the 昨晩です・・・すいません、インストだからしゃべることがなくて(苦笑)・・・」みたいなMCばかりだったけれど、今日はがしがし積極的に喋っていた。これもアグレッシブ化の一端とみていいのかな(笑)。
 『pavilion』からの曲も多くて楽しめたライヴだったけれど、やっぱり持ち時間30分は短い。やっている当人も「短い?短いよねえ」と言っていたが。次はぜひワンマンで観たいです。



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 今回のイベントは残響レコード主催だったわけだが、最近は「残響系」なんて言われてしまうくらい、残響レコード所属のアーティストはひとつの島宇宙を作ってしまっているように捉えられがち。
 しかし本来は、こんなふうにいろんなトコロのアーティストを集めてイベントやったり、シューゲイズのコンピ出したりと、ひとつの枠を飛び越えていろいろ面白いことやってるレーベル。日経Associeに掲載されていた河野社長のインタビューでも「面白いことはなんでもやる」という精神が全面に出ていたし、あとはそれがもっとたくさんの人に認知される場があればいいかも。nestやAssocieじゃなく、もっとデカいところで。もしそれが実現すれば、私たちもちまちまと「〇〇系」なんて言ってないで、もっと大文字のロックやポップをみんなで楽しめる、そのための足がかりになるんじゃないかな・・・と思います。