DO-MANNAKA de Alternative

走るポップ・リスナー、その魂のゆくゑ

summer sonic 2010

昨年に続き2回目の参加、summer sonic 2010!


私は1日目のみの参加でしたが、11時30分〜翌朝5時まで踊り倒しーの暴れ倒しーので、相当疲弊しましたよ・・・2日参加だったら倒れてただろう(苦笑
そんなわけで、今回のサマソニ1日目を、ちょっと時間あいたけど、振り返ります。


今回のサマソニは、勝手に3部構成を組んでました。


・第1部…エレポップの祭典
HurtsPassion Pitまで、若手エレポップの雄が見事に揃ったSonic Stageに張り付きました。

・第2部…ジプシーの大迷走
いろんなステージをうろちょろ。「大迷走」なのは、その中に恵比寿マスカッツというTheイロモノが含まれているゆえ(笑

・第3部…ミッドナイトの暴動
今年のミッドナイト、熱すぎないか?その分をもう少し昼間に・・・なんでもない。


こんな感じで、どうにかフェスの中にストーリーを組み立てて楽しみました。最近のフェスは物語を作ろうとしない、ただ有名アーティストを並べただけ、という話をよく聞くし、そこには私も残念ながら同感する部分がありました。今回のクリマンも八方美人感はあるものの、Sonic Stageの並べ方等に何か意志のようなものは感じられたので、「戦争反対!」とか「民族解放!」みたいな大文字のストーリーにはできなかった(できるはずもない)けれども、ある程度の“カタマリ”としてフェスを楽しんでみました。


◎第1部


Hurts @ Sonic Stage

新人2人組。でも全く新人と思えない、貫禄のある壮大なステージでした。まるでボーカルによるひとりオペラを鑑賞しているような。
それにしても、バックコーラスのおっさんが微動だにせず、逆に目立ってました。最後退場するときにメンバー以上に喝采を浴びてたのは笑ったけど、それでいーのか!?(笑


・Yes Giantess @ Sonic Stage

ザ・80s。Passion Pitと同系列にいるのはよくわかったけれど、もう少し伝えたいことが明確になって独自性が出るといいのにな、と思いました。


Two Door Cinema Club @ Sonic Stage

若くてハジけてる。20歳?21歳だっけ?ちょっとこの若さ、反則でしょー。
とにかく終始ノリノリの曲ばかり。1時間未満のライヴだったらいいけど、ワンマンとかだともうちょっとメロウな部分もないと一本調子になってしまうかな、とも。「Something Good Can Work」みたいな曲のテイストを極めていければいいのではないでしょうかね。
いやしかし、楽しく踊らせていただきました。


・Delphic @ Sonic Stage

ナイトクラビングの際に感じる「トバされる」感覚を、昼間から何度も体感できたライヴでした。
良かったのは「Red Lights」「Halcyon」「Acolyte」。あれ?全部代表曲じゃない(笑
デルフィックさんはよく「ナード=オタクっぽい」と言われるけれど、そんなことどーでもよくね?と思えるライヴでもあった。だってこんなカッコよくてキレキレの音楽ができるオタクがいるかよ?もっと言うと「Let's do something real」と歌うオタクがどこにいるよ?こーいうネオ・オタク(←勝手に名付けた)が日本にも出てくるといいのにな、とちょっと思いました。


Passion Pit @ Sonic Stage

本日の私的ヘッドライナー。
最初は「Make Light」か「I've Got Your Number」だと思っていたので、「Eyes As Candles」で始まるとは思ってもみませんでした。意表をつかれた。でも「なーなーなななな」は大合唱!場所取りa-haファン、ここで吹っ飛ぶの巻。
Passion Pitは2月の来日で見たけれど、その時よりはるかに曲がライヴ仕様になっていたのが驚き。それより驚きだった、というか感動したのが、ボーカルのマイケルがほとんどキーボードを弾かず、客席に呼びかけるようにハンドマイクで歌う曲がほとんどだったこと。心の闇をポップで覆い隠した、歌う側としては精神的に重苦しい楽曲を、よく客席真正面を向いて歌えるようになったなー、と。よくがんばったマイケル!と勝手に褒めたたえていました(笑
ゆるめの曲もすごく伸びがあって、「To Kingdom Come」と「Live To Tell The Tale」ではあまりの高揚感にちょっぴり涙が・・・。もうホントに、私的ヘッドライナーの座を与えてよかった!(勝手にだけど笑
−setlist−(これで合ってる?)
1. Eyes As Candles
2. Make Light
3. Better Thing
4. The Reeling
5. Moth's Wings
6. To Kingdom Come
7. Let Your Love Grow Tall
8. Live To Tell The Tale
9. Little Secrets
10. Smile Upon Me
11. Sleepyhead


(第1部総括)・・・5バンドとも開放感があって良かった!というのが率直な感想。ただ5バンドとも日本にいるタイプのバンドでなく、たぶん今の日本からこういう開放感のあるバンドっておそらく出てこないんじゃないか、とも思った。可能性のある音を鳴らすバンドはいくつかあるものの、それらもサカナクションらによる自意識過剰な自家中毒性で蓋がされてしまっているような感じがするし。今の日本にこそ、こういう外に、外に開いていくバンドが必要だと思うのだけれど。それを思うと、少し寂しくなった。


◎第2部


・Girls @ Beach Stage

ビーチに初めて行きました。歩きづらい!(笑
ボーカルの髪が短くなった&きちんとまとまっていたのがびっくり。もっとヒッピーっぽかったのに(笑
これも少年時代の終わり、ということなんですかねー。


恵比寿マスカッツ @ Side Show Messe

出たー!今回唯一観る邦楽アーティスト、恵比寿マスカッツ!(笑
まあ一応売れてるから確認しておこうかな?という程度で行ったのだけれど、歌はヒドイはダンスはキレがないわで、ドブに頭から突っ込んだ感覚になりました(笑)。今のニホンジンはこんなヤツらのCDを買ってしまうんだね、不景気だ生活保護だとか言うけどやっぱりカネは余ってるところには余ってるんだなー、そりゃこんな無駄な金の使い方してたら増税に対する国民の声も無視されるよと実感できる、ある意味スペシャルでビッグなライヴでござーした。
まあAV女優も、DVD出してもすぐ違法サイトに流されちゃって収入期待できないもんなー、厳しいよなー。それはわかるよ。ま、頑張ってくださいな。


・Pendulum @ Sonic Stage

ゴリゴリでイケイケ。MC、何回「トーキョー!」と「ファッキンクレージー!」って言うんだよ(笑
まあ人気があるのも分かったけど、ちょっと大味すぎて胃もたれがするような音楽だったなー。


・The Smashing Pumpkins @ Mountain Stage

ビリー・コーガンビリー・コーガンでした。声も変わってないし、たまにおかしな行動するし(笑
しかし他のメンバーがオリジナルからごっそり変わっていたのはやはり全然違ったなー。旧曲、例えば「Today」や「Bullet With Butterfly Wings」とかやられても何か違和感があってしょうがなかった。なので心にガスンときたのは、新メンバーで作った「Astral Planes」だったり、Zeitgeistに入ってる「Tarantula」だったりするのでした。
でも最後のMCは、今回のサマソニMC大賞間違いなし。「ロックンロールの力は永遠に生き続ける!」くーっ、かっこいいぜビリー!


(第2部総括)・・・このストーリーの組み立て方は無理があったと素直に反省。うろうろするといいつつ、マリンにすら行っていないし(笑
まあ音楽と一口にいってもいろいろあるんだなー、程度で。スマパンから恵比寿マスカッツ(笑)まで、幅広いライヴが見れてよかったです。


◎第3部


Pavement @ Sonic Stage

芝生で休んでたら、20分ほど寝坊してしまったペイヴメント。寝てる間に「Cut Your Hair」とか「Gold Soundz」とかやっていたらしく・・・一生の不覚。
とにかく演奏からMCから、何もかもゆるゆるで、本当に一度解散して再結成したバンドか?と思った。まだ続いていくようにも思えたんだけど、もうお終いなんだよなー、残念。


Atari Teenage Riot @ Sonic Stage

世界最強の左翼バンド。なぜかこの時、ステージから投げ込まれたのがPAVEMENTのセットリストで、思わぬ形でセトリゲットだぜ!となりました(笑
ライヴはもうハードコア一直線、暴動暴動また暴動で、ステージ前はエラいことになっておりました。それこそ、彼らの音をSEに使っている9mmにも負けないくらいのモッシュの激しさ。ちょっと衝撃を受けるライヴでした。


その後、FREEBASSやTHE YOUNG PUNX!やSTEVE AOKIでゆらゆら踊って、朝5時にメッセを出ました。あ、あとペイヴとアタリの間にGILDASで踊ったなー。楽しかった。


(第3部総括)・・・深夜にこれやるなよ、昼にやれよと思うアクト多数だったけれど、やはりATARI TEENAGE RIOTがものすごかった。フロア後方の死屍累々を乗り越えてモッシュピットに到達したときは、本当に戦場にきたような錯覚を覚えました(笑)。これも深夜ソニックならではかな。


◎全体を通して・・・

今年はイロモノ多めのラインナップに「サマソニ大迷走(笑」「クリマン大丈夫か!?」の声も多数ございましたが、結果的に、そんなものは無視してしまえば120%楽しめてしまう、そんな素敵なフェスでした。そしてやっぱり開放的、徹底的に自由!なフェスで、そこがRock in Japanなどと比べても優れているように感じました(中にはそこにイラッとくる人もいると思うけど、いいかい、これお祭りだぜ?笑)


やはりサマソニ、最高。
できれば来年も、よろしく。


・・・長い割に簡潔すぎる総括ですいません(笑


1. Passion Pit
2. Atari Teenage Riot
3. Delphic
4. Two Door Cinema Club
5. Pavement
6. Hurts
7. Yes Giantess
8. The Smashing Pumpkins
9. The Young Punx!
10. Pendulum
11. Girls
12. Freebass
論外. 恵比寿マスカッツ