DO-MANNAKA de Alternative

走るポップ・リスナー、その魂のゆくゑ

Snarky Puppy @赤坂Blitz

ジャズバンドの単独公演は初めてだったのですが、とてつもなく楽しめました。

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お客さんの、いい音への反応の早さも良かったです。バンドだけじゃなく、お客さんにも培ってきたものがあるのが感じられました。
こういう蓄積の上で楽しめたら、もっともっと最高の気分になれるだろうなあ。その領域に辿り着きたい。

小沢健二「魔法的」 @Zepp Divercity

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都市をつくる音楽、まちづくりの音楽

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like a magic

yule @新宿NINE SPICES

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 uremaとSeebirdsという2バンドのスプリット盤リリースイベントに、yuleが出る!yule、ずっと観たかったんだよ!というわけで、飛びつくようにチケット予約して観に行ってきました。

 yuleはSpincoaster経由で知ったバンド。結成は2015年、初ライブは今日と同じNINE SPICESで2015年8月に行っています(そのときのSpincoasterキュレーター・deidakuさんによるライブレポートはこちら)。そのときから、まだ1年経ってない!ド新人!
 とにかくレーベル決定記念でフリーDLされていた「Sleepless sleep」が最高で、トクマルシューゴやOf Monsters & Menが好きな自分にとってはドンピシャな音。絶対大きなバンドになる!と思っていたのですが、今日のライブでその自信は確信に変わりました(松坂大輔風に)。


・演奏にスケールと高揚感がある
 これは「Sleepless sleep」を聴いたときも思ったことですが、メンバー6人の音が揃った時のスケールと高揚感が半端ない。NINE SPICESのクリームホワイト色の壁をぶち抜くほどの強度があるように感じました。「これは、フジのグリーンステージで観たいな…。」とまで思いましたね。
 デモ音源のときはもっとチマッとした感じの音だったので、ここ最近になって意図的に曲のスケールを大きくしているのでしょう。それだけ、大きなステージを夢見ていることの証だと思います。


・男女ツインボーカルが華やか
 昨今のバンドでは増えつつあるスタイルですが、男女2人のコーラスワークも良かったです。妖精のような魅力を放つAnnaさんと、ギターを弾きながら実直な音を生み出すReiさん、この2人のバランスは絶妙だと思います。
 近いのはAwesome City ClubにおけるPORINさん×atagiさんのツインボーカルですかね。これもタイプは異なりますが、華やかです。


Awesome City Club – Don’t Think, Feel (Music Video)


・意外と?ボトムの音がしっかりしている
 意外と、と書くと失礼かもしれませんが、ドラム+ベースがしっかりと多人数バンドの音を支える役目を果たしていました。これは音源では分からなかったことなので、今日確認できてよかったなーと思うところでもあります。
 「リズム隊がしっかりしているバンドは伸びる!」が最近の自説なので、yuleもその条件に当てはまってくれたらいいなあ。


・なにより、夢がある!
 なにかと「現実のアレコレ」に押しつぶされがちな昨今の日本のシーンにおいて、yuleはSEKAI NO OWARI並みに「夢見る音楽」を実現していると思います。今日はBeach Houseのプリマヴェーラ・サウンドでのライブ中継を観てきたのですが、それに負けず劣らずの「夢見る音楽」でした。


Beach House @ Primavera Sound 2016 (Barcelona)

 このまま成長していけば、日本のシーンではほとんど根付いていない「ドリーム・ポップ」というジャンルの先駆者になれるかもしれない・・・そんな期待も膨らんだ、今日のライブでした。
 とにかく、まずはアルバムを!早く出してほしい!!Reiさんは「年内に…」と言っていましたが、もう可及的速やかにリリースを!おねがいしまああああああす!!!

soundcloud.com

cero "outdoors"

「批評的に楽しむ」ということの大切さを思い知った
ceroは100年生きる音楽になる

序盤は1st・2ndを中心とした、跳ねるビート中心の楽しいライブ
初期の楽曲「good life」、それに続いた「スマイル」はどちらもレア。生活に近い音像なので、カクバリズムの標語である「衣・食・住・音」を思い出した

「Summer Soul」からは3rdからの曲中心、そこに1stの曲を混ぜる感じ
「Yellow Magus (Obscure)」で夜を連れてきてからは、完全にグルーヴィー・ナイトの幕開け

「ターミナル」では"ぼくがテントに火を付けた"という歌詞があるのですが、この曲やった途端に雨が降り出すという事態が笑
暗くなってからやってほしいなあ、と期待していた「Elephant Ghost」は、Wayang ParadiseでやったVIDEOTAPEMUSICとのコラボを再現。都市に狂乱をもたらしてた
今回のツアータイトルである「Outdoors」は、橋本さんのスラップ奏法が効いていた

恒例化したい、と言っていた野音ライブ
似合うし、野音でよくやっているバンドは文化的評価も高い
そうなったらいいな

TOKYO M.A.P.S (day2)

J-WAVE×六本木ヒルズによるフリーフェス、2日目です。
今日は風もなく快晴。絶好の日和になりました。

今日も亀田誠治さんのキュレーションのもと、GLIM SPANKY、片平里菜、蓮沼執太×U-zhaan赤い公園、ペトロールズ、SOIL & "PIMP" SESSIONSの6組が出演。昨日もそうでしたが、亀田さんがプロデュースを担当したアーティストだけで揃えたわけではなく、あくまでも亀田さん自身の好奇心で集めたラインナップの模様。

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各アーティストのライブレポと写真は公式サイトに載ってるので、そちらを。
個人的に良かったと思うのはGLIM SPANKYと蓮沼執太×U-zhaan。ペトロールズとSOIL & "PIMP" SESSIONSも良かったですが、これはもう良くなることが予想されてたというか、「想像通りの楽しさ」だったので、あえて除外。
残り2組、片平里菜は「分かるけど、こういう淀みを掬うような歌を必要とする人は限られるよなあ」という感じ。赤い公園に関しては直近のアルバム曲を中心に攻めてましたが、以前はあった「ポップさをより引き立たせるポストロック感」がなくなってしまっていて、たぶんもうこの先聴くことはないだろうな・・・と正直、思ってしまいました。
まあ音楽の好みが100パーセント合う人なんていないので、1人の人間が選んだラインナップの中に自分とは合わないアーティストがいるのは当然。むしろ合う/合わないを自分自身の中で選定していくのも、酷だけど愉しかったです。

良かったアクトについて。
GLIM SPANKYは潔く5曲、ノンストップで演奏。佇まいも曲も、むちゃくちゃ格好良い。
最後は亀田プロデューサーをベーシストとして招いての「大人になったら」。亀田さんはGLIM SPANKYが売れる前、というかまだお客さんが一桁の頃からライブを観に来ていて、ずっと注目していたそうです。亀田さんのプロデューサーとしての眼力すごいな、と思うのと同時に、長野の田舎から出てきて、なかなか理解されることのなかった2人の夢や目標に共振してくれる存在としての絆も感じました。今日の「大人になったら」は、そんな"物語"の後押しもあって、更に力強く響いた気がします。

ああ こんなロックは知らない 要らない 聴かない君が
上手に世間を渡っていくけど
聴こえているかい この世の全ては
大人になったら 解るのかい

(「大人になったら」)


蓮沼執太×U-zhaan。とにかく演奏時と、喋ってる時の落差がひどい(笑)。
音は蓮沼さんのボーカル・キーボードとU-zhaanさんのタブラが絶妙に絡んで、もう会場の空気が原子レベルでうきうきするかのような、要素は少ないのに圧倒的な多幸感がありました。
が、曲間になるとU-zhaanの自虐+傍若無人ワールドが大展開。いきなり「タブラ、屋外合わないんだよね。亀田さん、なんで呼んだのかなあ?」と初っ端からライブの意義を全否定。チューニング時には「蓮沼くん、シの音ちょうだい(蓮沼さん、「Cの音」だと思って音を出す)違うよ、シ!なんだよその"音楽の教養あります"アピールは!」と相棒をけなし、遂にはゲストで呼んだ亀田誠治さんに対しても「今からループ作るんで、ちょっと黙っててください」・・・。
ただこれらの喋りも、トボけたキャラクターと超絶プレイのおかげでなんとなく許される。盛大に笑かせて頂きました。


TOKYO M.A.P.Sは今回で9回目。ただ、今日の締めだったソイルの社長、あと昨日のハマケン(在日ファンク)も言ってましたが、だんだんと都心の屋外でこういう音楽イベントを開催するのは難しくなってきているようです。
やはり気軽に「生の音楽」に触れることが出来る場はあったほうが良いので、様々な条件が厳しくなっていく中でもTOKYO M.A.P.Sを主催するJ-WAVE六本木ヒルズには頑張ってもらいたい。もちろん、イベントを継続していける良い環境を作るには、参加者自身の考えや意識も重要。私も出来る範囲で協力していきたいです。


あとは来年のプログラム・オーガナイザーが誰になるか。10周年ということで、オーガナイザーを置くとしたら相当ビッグな人物になるでしょうね。
個人的には山下達郎さんが良いのですが、達郎さんはJ-WAVEじゃなくTOKYO FM側の人だから無理か。J-WAVE関連だったら、クリス・ペプラーさんやジョン・カビラさんのようなナビゲーターにイベント・オーガナイズをしてもらうのも面白いかもしれませんね。色々想像は膨らみますが、こればっかりは開催発表の時期にならないと分からない。とにかく、今から楽しみです。

TOKYO M.A.P.S (day1)

J-WAVE六本木ヒルズは、音楽、アート、パフォーマンスなど様々な表現を発信するイベントを、 2008年のゴールデンウィークより始動しました。J-WAVE六本木ヒルズがこれまで取り組んできた文化発信を、 より多くの方々が身近に体感・参加できる、特別プログラムイベントを、毎年5月のゴールデンウィークに毎年開催します。 それが、TOKYO M.A.P.S。

TOKYO M.A.P.S それはまさに「東京の地図」です。
しかしその地図には道も場所も記されていません。
しかも一枚ではありません。紙ですらありません。
その地図はMusic. Art. Performance.の地図です。
その M.A.P が複数(S)集まり、
Showcaseの中でSpecialなStreamとなってSessionするSeries。
それがTOKYO M.A.P.Sです。

(公式サイトより)

東京のGWの音楽イベントといえばラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンかTOKYO M.A.P.Sと相場は決まっているのですが、今年はラ・フォル・ジュルネのプログラムがイマイチなので、TOKYO M.A.P.Sに専念。

今年のプログラム・オーガナイザーは、GLAYラルクのような超大物から、デビューしたばかりの新人まで幅広くプロデュースしている亀田誠治さん。
とにかく繋がりのあるアーティストが多いだけに、過去のTOKYO M.A.P.Sの中でもかなり豪華なラインナップ。同日開催の予定だったJapan Jamが中止になったことも重なり、今日が来場者数過去最多だったのではないでしょうか。常にアリーナエリアから人がハミ出すほどの大盛況でした。

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出演アーティストは、出演順にMrs. GREEN APPLE、在日ファンク、水曜日のカンパネラ、フラワーカンパニーズ大原櫻子、EGO-WRAPPIN'。フラカンの楽曲は長年度々耳にしますが全く好きになれないので今回はパスして、他の5アーティストを観ました。

「ザ・J-ROCKバンド」なMrs. GREEN APPLEや、「ザ・J-POPシンガー」である大原櫻子さんのような普段絶対聴かないようなアーティストのライヴを体験できたのは、いい経験になりましたね。いろんな「シーン」に好奇心を向けてみると、いつも曖昧なままにしてしまっている「良い音楽」の感覚的定義がだんだんはっきりしてきます。

その集大成が、ヘッドライナーのEGO-WRAPPIN'でしたね。今日のエゴは凄かった。新しい曲も昔の曲(久保田早紀「異邦人」のカバー含む)も、盛り上がる曲もしっとりした曲も、ヴォコーダーを用いたエレクトロな曲もメンバー2人だけのアコースティックな曲も、等しく高い熱量が込められていて、それがパフォーマンスを通じて聴き手に沁み込んでいく。結成20周年を迎えて色んな経験をしてきたから…というのもありますが、これからも良い音楽をやっていきたい、という意欲がこの熱量を生んでるんじゃないかな?と思いました。

まあ、結局は伝えたい意欲と、伝える方法を持っているかどうか。これが「良い音楽」の数少ない、しかし究極の条件だと思います。
このことはジャンルやシーンを問わないから、亀田誠治さんもそういったものに拘泥せずに幅広くプロデュースを手掛けていっているのではないかな、と感じました。

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さて、TOKYO M.A.P.Sは明日の2日目に続きます。
亀田誠治さん、今日の最後のあいさつで「明日はもっと盛大な祭りになるよ!」と言ってましたが、もしかすると亀田さんつながりの超大物ゲストがやってくるのかも。明日はペトロールズもSOIL & PIMP SESSIONSも出演予定ということは・・・もしかしてもしかすると、あの大物歌姫・・・!?
もうとにかく、早くイベントの続きを体感したい!楽しみです。

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ROPPONGI VARIT grand opening party! LUCKY TAPES / Awesome City Club

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六本木に新しくオープンした、神戸Varit.の姉妹店・六本木Varit.へ初めて遊びに行きました。
アニキ分の神戸Varit.、渋谷の7th Floorの系列店なんですね。初めて知りました。遠すぎ…!


内装は「六本木」を意識して、ゴージャスさを押し出してました。
階段にはシャンデリア、入口にもシャンデリア、ドアを開けた先のフロントにもシャンデリア。どんだけシャンデリアぶらさげとくの(笑)。
フロアの中央には巨大ミラーボールが回り、照明の基本色はパープル。雰囲気はすっかりクラブですが、スピーカーの位置は低めな辺り、やはりライブハウスです。
ライブハウスといえばドリンクですが、プラカップでの提供はなく、全てグラスor瓶でした。落として割っちゃったら大変だろうなあ…。ちなみにフードもありましたが、メニューはピザやカレー。ゆっくり食べられるラウンジも無いのに、頼む人いるんでしょうか…?


そんな「ラグジュアリーなんだけど微妙にラグジュアリーになりきれてない感」を感じながら、本日のお目当て・Awesome City Club。
肝心の音ですが、初っ端はボロボロ。各楽器の音響がバラバラで、特にベースの音が大きすぎ。序盤は「マツザカさんのベースを堪能する会」だと仮想して聴いてました。せっかくいきなり「アウトサイダー」から始めてくれたのに(泣)。
フロアの盛り上がりもイマイチでしたが、中盤の新曲「Don't Think, Feel」あたりから多少改善されて、お客さんもノレるようになっていきました。「Don't Think, Feel」、atagiさんがハンドマイクで歌うダンスチューンで、いわゆる"PORIN曲"である「4月のマーチ」と双璧をなす"atagi曲"になっていきそうな予感がします。今日はこの曲が一番よかった。


MCでは、六本木Varit.の店長とは古くからの知り合いであること、そしてそういったインディー時代からの知り合いと徐々に顔を合わす機会がなくなっていることを話してくれたatagiさん。「メジャーにいることの寂しさ」を感じましたが、そういった寂しさも力に変えてがんばってほしいものです。


寂しさの力 (新潮新書)

寂しさの力 (新潮新書)

△是非atagiさんに読んでもらいたい一冊。


後攻、LUCKY TAPES。以前よりシャッフル・ビートの曲が増えて、明るさが増した印象。ただ、やはり高橋海さんのヴォーカルは、ソウル・ミュージックとしてはあまりにも線が細すぎる。LUCKY TAPESが凡百のソウル・ミュージックと異なるのは、高橋さんの繊細なヴォーカるによるものが大きいとは思うのですが、もうちょっと深みがあってもいいような気がします。


アンコールは2組でのセッション。何やるのかな?と思ったら、始まったのはTahiti 80の「Heartbeat」。この2組に、ぴったりすぎる!先日もGLIM SPANKYが自主企画でThe Beatlesの「Hey Jude」をWalkings・Gliderとセッションしてて「ああ~ぴったりだわ~」と思いましたが、こうしたアーティスト同士を繋ぐ懸け橋となるような楽曲を聴ける場があるのはやっぱり良いですね。興味を広げるだけでなく、その興味の根っこにあるものを知り、それらも含めてまるごと「音楽」を楽しむ。良い時間でした。

Tame Impala @ Zepp Tokyo

「Tame Impalaは何を、どこを目指しているのか?」

これがずっと分からなかったのですが、今日、生の音を体感して、少しつかんだ気がします。


一般的には"サイケ・バンド"という認識が強いTame Impala。

確かに、音像はフィードバック強めだし、極彩色の映像が終始バックで映されていたし、おまけにローディーは白衣だし(笑)で、どっからどう見てもサイケ・バンドですありがとうございました、と言うことも一応は出来る。


ただ、バンドの首謀者ケヴィン・パーカーが観ている景色は、明らかに「ポップ・ミュージック」の地平。

今回のライブでも、随所にポップ・ライヴの要素が散りばめられてました。冒頭の「Let It Happen」でいきなりのミラーテープ発射。終始にこやかでフレンドリーなケヴィン(もっと気難しい人だと思ってた…)が自ら手拍子やスウェイを煽り、それに乗っかるお客さんたち。「The Less I Know Better」はバックの映像も煌びやかになり、完全にディスコ化。とどめはアンコール、「Feels Like We Only Go Backwards」での大合唱+再度のミラーテープ発射・・・


いやでも本当に、これらのポップな要素がサイケデリアとここまで仲良く結びつくとは思いませんでした。

(あと、これは蛇足ですが、Tame Impalaにポップの要素がしっかりあることを見抜いて最新作でカバーを収録したRihannaって、やっぱりしたたかで頭いいんだなー…とも感じました)


先日観たGrimesもそうでしたが、自分たちの信じる表現方法で、ポップ・ミュージックのメインフィールドに食ってかかろうとするアーティストの煌めきは半端ないですね。私も挑むフィールドのタイプや規模は全然違いますが、こういう意識を持って前進していきたいな…と思わされました。


ひとつ注文をつけるなら、前半「Elephant」の前あたりまで、若干出音が弱かった。明日の大阪公演では改善されるといいですね。

…というか、その前になんばハッチ、ちゃんと埋まるんでしょうか?最近、世界的アクトが来日すると東京は埋まるけど大阪は…という事例が多いので、正直心配です。そのうち、"名古屋飛ばし"みたいに大阪も飛ばされちゃって、来日公演は東京Onlyばっかり…という未来になりそうで、東京人の私もちょっと怖いです。


Currents / Ltd.digipak

Currents / Ltd.digipak

SYNCHRONICITY '16 -After Hours-

最近走ってません。
「走るポップ・リスナー」としての立場危うし…?


今日は「SYNCHRONICITY '16 -After Hours-」に行ってきました。
SYNCHRONICITYは2011年に初参加して以降、ほぼ毎回行っているフェスティバル。なぜか毎回、個人的に丁度いい日程にスッポリはまってくれることもありますが、それ以上にこのフェスの「クロスオーバー感」が楽しくて、足を運んでいます。

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開場後、まず熊本地震復興支援Tシャツを購入(¥2,000)。
このTシャツ、地震が起こってから大分出身である主催者・-kikyu-代表の麻生さんがAfter Hoursのメンバーに相談を持ちかけたところ、出演バンドのメンバーが勤めている会社でプリントを受注してくれて、3日ほどで150枚のTシャツを作ることが出来たとのこと。
こういう「作ってきた繋がりを活かしたポジティブな取組」は、とてもSYNCHRONICITYらしい。

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今日のマイラインナップは、
New Action! DJ→Paellas→在日ファンク(少しだけ)→never young beach→Yogee New Waves→CICADA→group_inou(後半のみ)→D.A.N.→クラムボンthe band apart(少しだけ)→渋さ知らズオーケストラ


O-WESTでやっていたMONOやTHE NOVEMBERSも観たかったのですが、終始入場規制で観れず。観れた方々の中には「ずっとO-WESTにいた」という方も多かった。そのくらいの気合がなきゃ観れなかったんだな…。

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初っ端のworld's end girlfriend開演前からこの行列。


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NOVEMBERSは諦めて寿司食いました。シャリが旨かったです。


以下、アクト雑感。

・New Action! DJ (星原喜一郎)

昨年のless than TVに続くコラボレーション。
NA!というと”J-ROCKばかりかけるところ”というイメージがあったのですが、PAELLASの雰囲気に繋がるようにTHE 1975「Love Me」なんかもかけていて、印象変わりましたね。


・PAELLAS

完全に「日本のバンドのライブ」ではなかったですね。雰囲気はUKのインディロック。ファッションも、フロントマンが長袖のポロシャツをパンツにインしてるあたりがイアン・カーティスらしくて良い。
こういうリアルタイムで海外の音楽に接続できるバンドがいるのはイマっぽくて良いんですが、演奏技術がちょっと追いついてない感じはしたかな。特にベースとドラム・パーカスの技量の差がありすぎて、グルーヴに凸凹が目立った。上手くなれば、もっと多くの人を惹き込むバンドになるかも。


・never young beach

何度観ても、良いバンド。日常に溶け込みながらも、特別な、キラキラしたものを与えてくれる気がします。
今日は「ネバヤンのような多幸感のあるバンドって、現代だと割とオルタナだよなー」と思いながら観てました。最近の若い子たちって、生きる辛さを自分自身で背負い込んでしまって余裕がない。ゆえに最近のロックも、音にも歌詞にも隙があまりない、切迫した表現が多い。それらと比べると、ネバヤンも生きる辛さを抱えてはいるけれど、そのままではなく身近な幸福感に転換して表現する。人によっては辛さから目を背けた能天気な音楽に映るかもしれないけれど、そもそも幸福感って何もないところからは出てこないので、決して能天気なわけではないと思うのです、ネバヤンの音楽は。
…とまあ、ちょっと語りすぎました。要するに、ハッピーでゆとりある音楽っていいよ楽しいよ、ってことで。


・Yogee New Waves

 ネバヤンに続くBayonのバンド。このあとのD.A.N.もそうですが、Bayonは本当に良いバンドばかりを輩出してますね。
 東京インディーの代表格のひとつと言われることの多いヨギーですが、もう既に大物ロック・ミュージシャンの風格が出始めているように感じました。フロントマンの角館さんはインタビューでさも当たり前のように「武道館でやりたい」と言っていましたが、このまま進めば大丈夫!と思えるライヴでした。


・CICADA

 音源試聴してみたときの感覚とはだいぶ違う感じがしました。①ボーカルの木戸さんの声の強さを前面に出している、②かなりヒップホップベースのJ-POP感が強い、この2点が意外でした。
 将来「ノイタミナ」枠のアニメ主題歌のオファーとか受けてスマッシュヒットしそう。


group_inou

 後半のみ。とにかく1曲が短い。短い分エネルギーが凝縮されている。group_inouはエレクトロの名を借りたパンク・ミュージックだと思います。
 imaiさんの飯屋トークは今回も饒舌。今回は某ハンバーグチェーン(びっくりドン○ー?)でグラム数と価格をあべこべにして注文していたお父さんがいた、という話でしたが冷静に振り返ると「そんなに面白いか?」と思う(苦笑)。でもあの早口でまくし立てられるとなんか面白く感じちゃうんですよねー。話術においても速度は大事。


・D.A.N.

 メインステージのgroup_inouから間髪入れずに、サブステージでD.A.N.。主催の麻生さんは頻繁にD.A.N.を推していたのに、なぜこんな小さなステージ?DUOのほうがよくない?と思いましたが、よく考えるとステージのサイズは小さいけどフロアの大きさはメインステージのアーティストと同じなんですよね。これはこれで、期待の表れとも言えるステージ割りだったのかも。
 D.A.N.のライブはまだまだ粗っぽくて、「すげー!」と思うときもあれば「あれっ?」と思うときもあるのですが、今日は半々ぐらいだったかな。中盤のパートでかなりミニマルな曲をぶつけてきたのですが、まだこういう曲でフロアを掌握するほどのグルーヴは獲得できていないように感じました。その一方、「Ghana」や「Pool」のキラーチューン感は図抜けていて、シンプルに"良い曲を作るバンド"としての印象は高まりました。


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ライブペインティングが完成したのを見ると「ああ、SYNCHRONICITYに来たなー」と思います。名物。


来年はAfter Hoursとセットで2日開催とのこと。どんなフェスティバルになるのか、予測不能だけど、その分今からワクワクしています。

Hostess Club presents Sunday Special

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Hostess Club Weekenderが1日に短縮、「上質な音楽に浸りたいあなたの為にとっておきの一日」というコンセプトの下に開催されたイベント。


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会場はTokyo Dome City Hall。アリーナが狭いかわりに座席が多く、寛いで観たい人には丁度良い会場でした。


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冒頭、新人のLapsleyから上質な音楽が次々に登場。特に2組目のJohn Grantは素晴らしかった。何をやっても独特のバリトンヴォイスに吸収されて纏っていく、その瞬間の気持ちよさ…たまらんかったです。


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次回のHostess企画は、8月のHostess Club All-Nighterの模様。このポスターから、ヘッドライナーはIggy Popと読んだのですが…深夜のイベントにイギーおじいちゃん来てくれるのかなあ。